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VWキャンパーで都会から脱走-1日目:コーカーズのウェーディングブーツを試す

2020/12/04Korkers,アマゴ,キャンピングカー,コーカーズ,フライフィッシング,ユーロバン,ユニクロ,伊東マリンタウン,伊東松川,松川湖,渓流,温泉

「アァーもう限界だ・・・」そんな声がこぼれてしまったのは、2月末の午後でした。元旦から休みを返上し休む暇もないまま仕事続きの状態からフランス・ドイツ出張へ。帰りにもらった風邪もちゃんと治せないまま忙しい2月を生き延びた先には、さらなる激務の3月が待っています。今ここで休まないと頭がおかしくなるので、3月1日の解禁日と重なる金曜日に有給をもらって都会から逃げることにしたのでした。

いつもなら解禁日の秋川へ駆けつけるのですが、早春のパターンをストックしておく時間もなかったし、行った先で場所取り競争をしながら釣ると「仕事」になっちゃうのも嫌だなぁ、と悩むことしばし。山手通りの交差点を東へ曲がれば東京・山梨・長野の解禁渓流が待つ中央道、西へ曲がればゆるく旅する東名が待っています。

結論は「西へ逃げる」ことに。温泉がメインでフライフィッシングもできる伊豆の伊東へ向かいました。釣り場は景観も良く型は小さいけれどアマゴが住む、伊東松川上流部です。日釣り券を自販機で買ってから中間地点の駐車場に車を停めてスタートです。小雨が降っていますが花粉を気にしないでいいのでむしろ好都合。

今年のシーズン、湖やソルトでスタートしても良かったのですが、川歩きへこだわった理由はこれ。
おろしたてのウェーディングブーツ「Korkers Devil’s Canyon = コーカーズ デビルズキャニオン」です。地面の特性に合わせてソールが交換できるOmni Trax 3.0システム、靴紐ではなくワイヤーで締めつける着脱が楽チンなBOAシステム、さらに足首周りは収縮性のある素材を使っているのでフィット感も良く、水抜けも良くしてあり、長い時間水辺を探索する私の欲しい機能ばかりついています。

はじめに「クリンゴン」というスタートレックの宇宙人みたいな名前のラジアルラバーソールで歩道を入渓地点まで戻ります。まず驚いたのは今まで履いてきたブーツよりも軽い!雨で濡れたアスファルト、草や枯葉が被さった斜面もしっかりと歩けてストレスが大幅に軽減です。

入水する直前で「プレーンホワイトフェルト」にソールを交換します。2年ぶりの渓流なので恐る恐るゴロゴロした水中に足を下ろすとフィット感が抜群のブーツなのでグリップもしっかりして安心感があります。足首がしっかりと固定されるところは少々動きづらく感じましたが、ひねったりする心配がないので転倒防止に良さそうです。軽快なフットワークのおかげではじめの800m区間はあっという間に踏破できました。

しかし・・・ペースが速かったのはフットワークのおかげだけでなく、水が少なくて歩き易かったこと。さらにシングルハンド8フィート0番タックルに6フィートティペットという究極のフィネスタックルを使った丁寧な釣り上りでも魚が出ないのです。早春の18-22番ですから魚さえ着いていれば確実に何匹かはフライを見に来るのですが、全く反応なし・・・。ダン、イマージャー、ニンフ、ユスリカ、ガガンボ・・・ローテーションも関係なく反応ゼロです・・・。冬の間の栄養が足りなくてアマゴはみんな湖に降ってしまったのでしょうか?いやいや、北の川じゃあるまいし全数が降るってことはないはずです。

次の1km区間に進みますが、川底に砂が溜まっています。これは下手すると上流に何か問題があるかも・・・。そんな不安を感じながらわざと荒っぽく歩いて魚を走らそうとしても一匹も魚影を見ません。砂が溜まっているだけでなく水中の岩には水草や苔も着いていない状態・・・。コカゲロウのダンもちらほら程度、ユスリカやガガンボも元気がない川になっています。

さらに最後の1km区間も丁寧に釣り上りましたが、結局同じ状態でフィニッシュ。堰堤がある場所でさえ岩の下まで砂で埋まっていて魚が隠れる場所さえなく浅くなっています。納竿してソールを交換してトレッキングしながら林道を2kmくらい様子を見に行きましたが、岸が土砂を保持していないようで、全面的に底が埋まっています。

行きには確認しなかった松川湖の様子を見にいったところ、ものすごい減水で底が露出してしまっていました。最後にここで釣りをしたのは2017年の4-5月でしたが、その時も少し荒れていた状態のまま、完全に荒れ果ててしまっているようです。長年親しんできた川と湖だったのでショックですが、何か事情があるのでしょう・・・。釣り場を後にして伊東の街へ戻って、だらだらーっと過ごすためにユニクロでスエットの上下を調達してから、メインの目的である海の幸と温泉でリフレッシュです。

海の幸は満喫しましたが、温泉のある伊東マリンタウンの駐車場に着いてから、フッと目を閉じたらそのまま爆睡して起きた時にはすでに温泉が閉店時間・・・(涙)。朝一に入浴することにして翌日のアクティビティーを考えますが、とりあえず湖用のミッジを少し巻き足してから寝てしまいました。