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中禅寺湖釣行・後編: シングルハンド・スカジット on OPSTでサイトフィッシング

2023/06/16Beulah,OPST,コマンドヘッド,シングルハンド,シングルハンドスペイ,スカジット,スカジットライン,スカンジナビアン,フライフィッシング,フライロッド,マイクロスカジット,マイクロスペイ,中禅寺湖

前編では触れませんでしたが、4−5月の中禅寺湖の釣りでは何と21連続バラシを記録。これまでの自己最高記録だった2015年にカリフォルニアの湖で打ち立てた18連続バラシ(こちらは単日記録としてはギネスものでしょう・・・)を上回る快挙です!元々、長年体に染み着いたロッドで合わせを入れる「トラウトセット」が抜けず、シンキングラインを使ったブラインドフィッシングにおける立体的な動きを意識したフックセットが苦手ではあったのですが、今回はそれに右肩の故障のためにツーハンドロッドを持つ手が痺れてロッドをのされることも連発。

キャストの時は両手を使ったアンダーハンドで楽ができますが、アワセやファイトはロッドの重さがモロに負担となります。ブラインドフィッシングの要求するキャスト回数も負担ですから、思い切ってタックル重量を減らし、フローティングラインを使ったサイトフィッシングだけで後半はやり抜こうと決意しました。

解決策:大いなる助っ人の存在

サイトフィッシングが成立する大前提として、魚の居場所やコースを知っておくことが非常に大事です。今回は前半のレイクトラウトの釣りで仲良くなった横浜のアングラー、手塚さんとご一緒できたことが最大のヘルプでした。アメリカ大陸を釣り渡り、中禅寺湖に通い続ける手塚さんの存在が無ければ、こんな肩のコンディションで大きな湖へ挑もうなんてできませんでした。

また、プロショップSANSUIのスペイ重鎮、佐藤さんに相談して組んだタックルは、ツーハンドもシングルハンドも期待を上回るパフォーマンスを発揮しました。あちこちに複雑な曲がり角や分かりづらい入り口が増えていく昨今のフライタックル。経験豊富なプロスタッフの助けは非常に大きいです。

解決策: シングルハンド3番ロッドをスカジットで組み直し

詳細はこちらに書いてありますので気になる方はどうぞ。
川や湖のイマージャーの釣りではフルラインを乗せて使っていたWinston LT3番パックロッドをベースに、スカジットヘッドでライン重量を減らし、リールは小ぶりでもスムースなドラグの効きがいいBauer M2 Superliteでリールファイトをメインに考え、釣りの組み立ても水面か水面直下だけに限定することで右肩の負担を軽減します。

水面直下のイマージャーの釣りをする時はフライが濡れても構わないのでスカジットキャスト(ペリーポーク)。ドライフライの釣りはバックキャスト1回だけのオーバーヘッドキャストです。結論からいうと、この狙いは大成功で、決めたポイントの狙ったタイミングだけ釣ればいいサイトフィッシングの方が集中も途切れないし、無駄な動きがないと魚も岸近くまで寄ってくるものです。

解決策: Neversink 不沈モンカゲ 2017版

湖のドライフライに欠かせないのがモンカゲロウのパターン。大きな存在感でトラウトの興味を刺激し、大胆な行動を誘発した後は、リアルなシルエットで食わせます。ここ2年くらい構想していたオリジナルのモンカゲパターン。管理釣り場のニジマス100匹以上を相手にフックやマテリアルのバランスや耐久テストも終わって完成しました。

底についた大きいのや、障害物に隠れたシャイなトラウトが嘘みたいに出てきます。
詳しくはこちらのビデオをどうぞ(字幕対応)

6月の中禅寺湖

モンカゲロウやチラカゲロウがハッチするタイミングに中禅寺湖へ戻りました。到着したのは月が照る美しい夜。湖の女神が語りかけます。「静かに釣りをしなさい。いい魚が釣れるから」

とある場所で物陰へ隠れていたブラウントラウト。ナーバスウォーターで見つけて、渓流でCDCダンを使うのと同じ要領で、不沈モンカゲを空中でターンオーバーさせてからふわっと着水させたら一発で出ました。

こちらはリリースを繰り返されたせいか、ナーバスになってワカサギやホンマス稚魚の群れに混ざってミッジを捕食していたニジマス。ソフトハックルで間違えてホンマス稚魚を2匹釣ってどかした後に、観念してくれました。

また霧が立ち込める朝、モンスターレイクの日とは違う第六感が働いたのでモンカゲのハッチがあるポイントで待ち伏せします。

沖からナーバスウォーターが近づいた後、消えます。30mくらいの半径の中で羽化したモンカゲのばらけた残骸をついばみますが、ほんの少ししか鼻先を出しません。これはいいサイズのホンマスに違いない・・。不沈モンカゲで3回誘いをかけてやっと食ってきました。

50cmには1cm届かないサイズでしたが、完璧なマッチザハッチで釣れました。

同じパターンで接岸してくるニジマスや

ホンマスを狙い撃ちです。

何度か激しいファイトの大きい50cmサイズのホンマスや60cmサイズの太ったニジマスをネットイン前にバラしてしまいました。右肩が治るのが待ち遠しいです。

肩がきつくなった後はツーハンドへ戻すときも。

水位が低かったこのシーズン。ウェーディングする場所からかけあがりが近かったこともシングルハンドが有利だった理由の一つです。

この他にも6番フックに巻いたハルゼミのブラウンをやったりしましたが、さすがにシングル3番ではうまく投げられず、ツーハンド6番では強すぎなので、シングル6番が振れるまで回復するまでお預けとして、今シーズンの中禅寺湖を後にしました。

ソルトはできないけど、これだけ湖でもバラエティ豊かな釣りができれば満足以上です!

 タックル情報

シングルハンド&スカジット

  • フライ: 不沈モンカゲ2017 #10、CDCパラシュートダン#14、ソフトハックル#18、ソルトハックル#22、CDCシケシケ(仮)#6
  • リーダーシステム: Airfloポリリーダー Trout 10フィート, フロロカーボンティペット0.5号x4-6フィート
  • ライン: OPST Commado Head 150 grain + KenCube EX シューティングライン フローティング
  • リール: Bauer M2 Superlite
  • ロッド: R.L. Winston LT 8’9" 3wt

ツーハンド&スカンジナビアン

  • フライ: 不沈モンカゲ#10、ストラグル・オオユスリカ#14、ソフトハックル#18
  • リーダーシステム: Airfloポリリーダー Salmon 10フィート, フロロカーボンティペット1号x4フィート
  • ライン: RIO Scandi 390 grain(フローティング)
  • リール: Hardy Ultralite 6000
  • ロッド: Beaulah Platinum Spey 12’6” 6wt

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