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オアフ島のボーンフィッシュ

2020/11/25オアフ,シングルハンド,ソルトウォーター,ソルトフライ,ハワイ,フライパターン,フライフィッシング,ボーンフィッシュ,対象魚,,遠征

期待していたパラオへの釣り旅行の都合がつかなくなり、悲しい気持ちに包まれていた最中、誰となく発した「ハワイのでかいボーンフィッシュ釣りいこっか」の一言。勢いそのままで何年かぶりのオアフ島のボーンフィッシュの旅へ行くことに決めた、鹿内キャプテン、ケンジ、そして私。2月はさすがのハワイも寒い日がある季節であまり良い条件ではありませんが、他に釣り物も無いので飛行機・宿・ガイドの手配を済ますとさっさとオアフへ向かったのでした。

現地へ到着すると雨の降る想定以上の肌寒さ。地元の仲間も10年に1度の寒さといいますが、3日間いれば持ち直すだろうと楽観的に構え、今回のガイドを頼むShoreine Adventureのオリバー・オーウェンに連絡を入れました。

ここまでのボーンフィッシュ歴

私がオアフのボーンフィッシュに挑むのは2001年から実に8年ぶり。同じ時期にハワイ旅行していたニューヨークの知人が予約してあったガイドを、本人が仕事で来れなくなったので飛び入りで参加。何の魚かもろくに聞かずに借り物のタックルでガイドの言う通りやってたら6lbサイズのボーンフィッシュが釣れてしまった後で、「これ、フロリダにいるボーンフィッシュと似ているね?」と能天気なコメントにガイドのケビンも節句。その後で立ち寄ったハワイ唯一のフライショップ「Nervous Water」店長のショーンも唖然としてしまったのでした。

1日目:曇り&寒い日

初日はコナヘッド近くの公園フラットでスタート。地元アングラーにも人気のある定番の釣り場です。今回はきちんと狙って釣ってやろうということで、用意したのは下記のタックル。

フライロッド: Sage Xi-2 909-4 9フィート9番
フライリール: Nautilus CCF #8
フライライン: Monic Tropical Ghost Tip ティップが透明なトロピカルフローティングライン
リーダー: Scientific Anglers Saltwater Leader 9フィート 16lb
ティペット:シーガーエース4号を3フィート
フライ:ガッチャ#6、マンティス#4

このトロピカルラインが曲者で、この日の気温では硬くなってしまって綺麗にターンオーバーしません。時々太陽が差し込む中でガイドのオリバーが見つけてくれたボーンフィッシュの前にポチャンと落ちるフライがせっかくの魚たちをスプークします。1匹良いサイズの魚がフライの前でストップしましたが水温が低いせいか口を使いません。結局この日はこの後に4匹編隊の群れをスプークしておしまい。でも、初日は久々に見つけるのが難しいオアフの「グリーンバック」ボーンフィッシュに慣れるのが目的なので文句なしです。私以外の二人はボーンフィッシュが見えなかったそうなので、二日目が心配です。

二日目:晴れ時々曇り&寒い日

この日は風が強い南側を諦めて、カネオヘ湾の飛行機フラットへ。朝一番は雲が立ち込めていて全く魚の気配がしません。オリバーは二人のサポートへ入るので、私は一人で「グリーン」を探してフラットをすり足で偵察します。1時間くらい歩いて魚が見えないので足を止めた瞬間、何かが私のブーツに強くぶつかりました。ハッとみると30-40cmサイズのボーンフィッシュが私のブーツが作り出す砂煙を仲間と勘違いしたのか擦り寄っています。私に気づいた瞬間、矢のような速さでリーフエッジへ消えて行きました。

その後、フラットの中央へ移動する魚の群れを発見。30分くらい追跡して間合いを詰めつつフライをプレゼンテーションしても無反応。ミルクフィッシュでした。現地ではボラとミルクフィッシュはフライを食わないことで有名です。これ以外はキャプテンとケンジくんがスプークしたボーンフィッシュを目撃した位で終わってしまいました。

三日目:晴れ時々曇り&寒い日

早くも最終日。未だに誰もボーンフィッシュが釣れていません。この日はオリバーの助っ人に普段は漁師をやっているジェフが参加。カネオヘ湾沿いの道路を北上したシャローリーフへ向かいます。このポイントはフラットほど魚がシビアではありませんが、テーブルサンゴの隙間から魚が入ってくるのでアグレッシブなアクションが期待できるそうです。

開始してすぐ、ジェフがサンゴの上でじっとしている6lbサイズのボーンフィッシュを見つけました。重たいマンティスパターンを鼻先へ落としますが、フライに気もかけず泳ぎ去ってしまいました。すぐに次の魚を見つけましたが、こちらもフライは無視して岸と平行に泳ぐコースを変更しました。ふと思いついてその魚の進行方向を横切るようにフライを入れてそっとしていると「ポフッ」という手応え。フライをくわえたと気づいてフックセットをしたらすっぽ抜けてしまいました。餌を食べ損なった仕草をするとボーンフィッシュはサンゴの切れ目に消えて行きました。

そのあと、3匹目と対峙するチャンスがありましたが、ブラインドフィシングだったので集中力が続かず、速いペースでリトリーブを繰り返しているとジェフが驚いた顔をして私の竿先を指差します。「8lbだよ!」言われて気づくと大きいボーンフィッシュがフライの後についてきます。口を使う間を作ろうと思ってストップした瞬間、ボーンフィッシュはフライを見失って右へそれて泳ぎ去って行きました。

その後もブラインドキャストを続けましたが、釣れたのはエソだけ・・・。

あわや3人ともボウズに終わるかと思っていたら、離れた場所で釣っていた鹿内キャプテンが決めてくれました!さすが元バスプロ。私と同じようにフライを追ってきた魚がコースをそらした時に、すかさず進行方向を横切るようにフライを打ち直して仕留めました。同じことをやっているようでも、スキルが高いアングラーは後一手のクオリティが違います。

今回の結果

道具立ても知識もある今回のボーンフィッシュ戦。なんと前回を下回る結果になってしまいました。前回が3ヒット、2ラン、1ラインブレイク、1キャッチですが、今回は1ヒット、ノーラン、ノーキャチ・・・。36歳の私は20代よりも反射神経が悪くなってしまったのでしょうか?次の3回目が待ち遠しいです。