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手漕ぎボートの海フライ・パート2 – 静岡県伊東市

2020/11/25ソルトウォーター,ソルトフライ,フライフィッシング,ボート,伊豆

(オリジナル記事は2008年9月の英語版)

その後、一瞬浮上しては沈み、浮上しては沈みを繰り返していたマサバの群れに翻弄されつつ、動きがなくなってしまったのはすでに10時過ぎ。いまだにシイラの姿は一向に見えません。うねっていた波もおさまってしまい、潮流も弱くなっていました。これでは釣りにならないのでアンカーを確認してから、ランチタイムにして昼寝とします。

1時間ほど寝るつもりが2時間近く寝入ってしまったようで、誰かが大声で笑う声で目覚めたらば、隣のボートはジギングでイナダを釣っていました。私のボートはかなり流されていて、周りの2艘はみんなジギングです。私も慌ててジギングを始めましたが、無反応でした。

ついに海面に動きが!

時計の針が1時を過ぎた頃、海面がざわつき始め、沖の方から接近してくる魚群が見えます。「シイラですかねー?」と隣のボートの釣り人に聞いてみると、「いや、イナダじゃないですかね。ソウダかもしれないです」とのこと。シイラと会ったら足止めしてやろうと用意しておいた冷凍マイワシを投げますが、全く無反応。

コマセバッグを海から引き揚げて、海面へ投げつけてみると、群れの足が止まり正体はソウダカツオと判明しました。シイラじゃないし、イナダじゃないけどこれが今日のメインイベントであることは間違いありません。コマセバッグを強く海面へ投げ戻して足止めしている間にフライタックルを準備します。

ソウダ祭り

クラウザーディープミノーを結んでキャストします。15mほどの距離へキャストして高速リトリーブでロッドティップまで動かしてダートさせて誘います。群れがいなくなりそうになったら、わざと強く海面に叩きつけると戻ってきます。そうしているうちに最初の1匹がフライを咥えて・・・一瞬ためらう様子を見せてから一気に水中へ突っ込んでいきます。フライロッドは弓形に曲がり、フライリールは逆転の悲鳴をあげます。青物の中で比べたら、決して強い方ではないソウダですが、8/9番タックルでこの突っ込みと走りを体験すれば十分にオフショアの釣りを感じさせる魚だと思います。

とんでもない緊急トラブル発生!

夢中で次から次へと釣ってはリリース、釣ってはリリースを繰り返しているうちに、私の頭の中は真白になってしまい、餌釣りタックルの仕掛けが海面に垂れていることをすっかり忘れていました。そう・・・群れの中の1匹が目敏く餌のついている針を見つけて食いついてしまい、そのままフライラインと交差するコースへ!この動きに誘われて引っ張られているフライにまで別の1匹がヒット!2匹がグルグル泳いでいるうちに最悪なことにアンカーロープへ巻きついてしまいました・・・。

急いで両方のタックルのリールを緩めて、アンカーロープごと回収に入ります。その重たいことといったら・・・。海の漁師の辛さと比べ物にならないのでしょうが、ソウダ2匹だけとは思えない100匹くらいついているかのような異常な重さです!なんとか10m引っ張り挙げたところでフライを食った魚を回収。そこからさらに10m引っ張りあげて今度は天秤仕掛けにくっついたソウダを回収。これで終わりではなく、なんとその先にまだ仕掛けが絡まっています!!

太いリーダーの先に魚がグルングルン逃げ回っているのでなんとか抜き上げてみると40cmサイズのイナダが!!よくみるとジグが口に刺さっています。ジグから手繰っていくと切れたラインが伸びているのでその方向を見ると、さっきジグでイナダを釣っていたボートが。アンカーまで全て回収してからジグ・ボートへへ接近して話してみると、やっぱりそのアングラーのジグでした。回収したジグとイナダを見せたところ、「ジグありがとうございます。魚はどうぞ!」とのことだったので、ラッキーボーナスでした。

最強のフィッシング?

もし誰かが「餌釣りとルアー釣りとフライフィッシング、どれが最強だと思う?」と聞いてきたら、間違いなく「ロープ釣り!!」と言い切れます。この重労働が終わったときには群れも完全にいなくなってしまったので、4時を過ぎたところだし納竿としました。

我が愛しの伊東

私が伊東に通う理由ですが、伯父がこの土地に縁が深く彼らかいろんな魚釣りの話を聞かされて育った事もありますが、色々と面白いスポットもあるし、美味しいご飯もあれば温泉もあるからです。「道の駅伊東マリンタウン」は最高のスポットで、食事と仮眠と温泉がセットで楽しめます。

この日は地ビールをヨットを眺めながら喉に流し込みリッチな気分を味わってから、温泉でさっぱりして仮眠室で爆睡です。目が覚めた時にはすでにいい時間になっていました。

この道の駅に併設するマリーナの見所でもあるのが、夜のライトアップ。海中を明るくライトアップするのでいろいろな魚たちが集まってきます。港内は釣り禁止ですが、シーバスが捕食する瞬間が見れたりちょっとした天然の水族館になっています。見なきゃ損!

フライフィシングの釣果

  • ヒラソウダ:32-36cm x 6
  • マサバ 20-23cm x 4
  • チダイ 14cm x1