止水スペイ始め Part 3:日帰りで山側
入る釣り座を決めたらば、魚の回遊を待ちながらひたすら引っ張る・漂わせる・カウントダウンしながら待つブラインドフィッシング。15年前の中禅寺湖を思い返せば「そんなの当たり前だ!」と怒られてしまいそうですが、魚信があるまでの間隔が30分は当たり前、下手すると3時間に1回とかの世界です・・・。それができる性格の人間とそうでない性格の人間がいると思います。私は完全に後者なので、積極的に魚の反応を探しに行って釣ってやろう、という思いで、以前から試してみたかった釣り方をシングルハンド6番をスカンジS1/2に組んだものでやりに行ってきました。
シングルハンド220グレインだから出来る○○と今回の作戦
9フィート6番ロッドにスカンジS1/2の220グレインをセットしたタックルですが、同じシンクレートをソルトの釣り(フルライン&オーバーヘッドキャスト)ではシーバスやトレバリーといったフィッシュイーター相手に使ってきたこともあって、同じことが湖のトラウトでも使えれば、1箇所に止まって釣るのではなく、サイトフィッシングや釣り上がりが可能かもしれません。
今回はストーキングしながらドン深の岸から20m圏内のフィッシュイーターを狙い、ショートレンジはオーバーヘッドキャスト、ミドル&ロングレンジはスペイキャストで小型のストリーマーを使い分けながら釣り歩く作戦です。
朝一を山側でスタート
早朝3:00amに券売が始まるので、逆算して東北道のSAで仮眠してから中禅寺湖を目指します。途中お約束の「いろは鹿」たちがお出迎え・・・。以前、衝突したことがあるので、慎重にドライブしていきます。
山側へ入るので、今回の券売は「越後屋」さん。前から3番目で並んで釣り券ゲットです!
こんな早期に入るのは初めてなので、出たとこ勝負ではあるのですが、以前レイクトラウト やブラウントラウトを釣った実績があるポイントであれば魚が着いていることは確実なので、そこを目指して暗い中をヘッドライトで照らしながらトレッキングしていきます。
ガレ場に着いているフィッシュイーターを狙うので、耳を澄まして確認しながらポイントを選びますが、とある場所で小魚の跳ねる高いピッチの音が聞こえたので、ここを攻めることにします。水中でサスペンドするタイプのワカサギに似せたストリーマーやペンシルを使えるようにしてスタンバイ。
がれ場の勝負・・・
空が白んでゲームスタート!最初は岸から5mくらいの場所を回遊してワカサギであろう小魚へボイルしているレイクトラウト と思しき魚へターゲットを定めてストリーマーを打ち込みます。ゆっくり長いストロークでストリッピングするとヒット!しかし、物凄いスピードで「ツン!」というアタリはショートバイトでしっかりとフッキングできませんでした。ヘッドシェイク一発ですっぽ抜け・・・。このスポットはすぐに沈黙したので先へ進みます。
その先で不定期にボイルするレイクトラウトを見つけたので、今度はその魚がターゲット。以前釣ったことがあるポイントなので、どこが魚道が大体の目安はついているので、少しだけカウントダウンして引っ張ります。ところがゆっくりストリッピングには一切無反応。警戒心が強いようなのでカウントダウンを少し深くして早めのストリッピングしたらヒット!
しかしこれはさっきを上回るスピードバイトで、フライがアワセ切れ・・・。ここでフロロ1号ティペットなのに切れた原因をきちんと理解しておけば良かったのですが、過去にこのポイントで釣れたレイクやブラウンは40cmサイズだけだったこともあり、興奮と寝不足で頭が回ってないこともあり、何の対策もせずにそのまま釣り続けます。
そうこうするうちにあっという間に2時間近くが経過して太陽が完全に上がるとボイルは完全に沈黙・・・。カウントダウンしても全くアタリが出ないどころか、湖の流れも感じられません・・・。虫のハッチも無ければ、ワカサギは気配もなし。
まさかこんなに早くストリーマーで釣り歩ける時合が収まってしまうとは想定外だったので、試してみたかったゲームは早くも終了です・・・。
回遊待ち
回遊するレイクトラウトに餌っぽいフライを見つけてもらうべく、ストリーマーから適当なノンウェイトの真っ黒マラブーへチェンジ。岸から斜めにキャストしてラインが緩まないようにカウントダウンして沈めていきますが、ピックアップしようと思って大きく動かすタイミングで数回フライを突くようなショートバイトがあっただけでフッキングへ持ち込めません・・・。その状況で2時間くらい頑張りましたが、1号ティペットじゃ食わないようなので0.5号ティペットまで落としてもその後はあたりが一切なくなりました。
回遊待ち2
近くの岬の先端に入っていたアングラーが移動したので、そちらへ移動してディープ・カウントダウンをやることに・・・。今回の目的から大きく外れてしまいますが、誰だってボウズは嫌です!しかし全く生命反応が無いこと1時間経過・・・。疲れてきたのでカウントダウンが面倒臭くなり、思い切って「アタルまでカウントダウン」という無茶なことをやることに。一歩間違うと根がかり必須ですが、早起きしてここまで来たのに何も無いまま帰るなんてできません。
カウント90を超えたあたりで、怪しいモゾっとした動きがあったので、一旦ラインを回収して休ませます。
再び沈めていくとカウント90で無反応・・・・しまった、すぐに打ち返すべきだったか・・・。そんな後悔の念が出て集中力が途切れてからしばし、カウント100〜120ぐらいでしょうか?突然ラインが引き込まれます!体がついていかずもたついていたところ、沈めまくったランニングラインが手前の岩の隙間に入り込んでいます・・・。ヤバイ!
引き込み具合を見るとかなりいいサイズの魚です。なんとかロッドでランニングラインを跳ね上げて引っかかるのを回避しようとしましたが、9フィートロッドではどんなに頑張ってもランニングラインを外すこと敵わず、岩に引っかかったままティペットが切られて終了・・・。
まさか0.5号ティペットで結ぶ小さいマラブーにあんなサイズが反応するなんて・・・。せいぜい40cmサイズの魚でも取れればいいと思っていたので、想定外でした。
水中ではかなり暴れていたらしく、同じ場所でカウントダウンしても一切アタリが出ないまま、動きがなくなってしまいました・・・。
ここで疲れと眠気がどっと出てきたこともあり休憩することに。狙い通りのストリーマーゲーム展開が成立できなかったショックと、シングルハンドロッドや繊細なティペットが裏目に出てラインブレイクしたショックが重なり、やる気が崩壊・・・。
この後はいい作戦も浮かばず、駐車場方面へ戻りながらポイントを移動していきましたが、入りたい場所へは入れず、回遊待ちを繰り返しましたが、ただのキャス練で終わりました。
まとめ
シングルハンドのライトラインでガレ場に入れば長い時間レイクトラウトが狙い撃ちできるだろう、という目論見は悪くなかったと思いますが、ちょっと時期が合っていないようです。また、その釣りからこれまではツーハンドでやってきたスローな釣りに切り替えるのに大失敗。手前の岩を避けるには10フィートないし11フィートの長さは欲しいところですが、ツーハンド6番(300-400グレイン)に投資してきたのに今更このポジションに投資するのは躊躇われるので、じっくり要検討です。
あと、そもそもこのシーズンのレイクトラウトは型が良いのにも関わらず、ティペットを1号と0.5号にしていたのも大失敗。とはいえフライの動きを殺してしまっては本末転倒なのでこちらも調整が必要なようです。とりあえず0.5号 ->0.8号、1号->1.5号へウェイトアップしてみることにします。
タックルデータ
シングルハンド6番
- 総重量:g
- ロッド:R.L. Winston Boron II-MX 9フィート6番 (g)
- リール:Tibor Light Backcountry WL (g, 最大ドラグ kg)
- シューティングライン:Ken Cube EXシューティングライン
- スカンジヘッド:Scientific Anglers Atlantic Salmon Short SH S1/2 220グレイン
- リーダー:Airflo ポリリーダー Steelhead 24lb スローシンキング(S2) 10ft
- ティペット:シーガーエース1号、0.5号