北海道ツアー8日目:釧路 – 白糠、茶路川「アメマスいるかな?」
なかなかにインパクトのある1日でしたが、大きく移動する前にメールをチェックしたら、データ処理やしっかりとレポートを組まないとならないレベルの対応案件がありました。明るいうちに「道の駅 恋問」へ到着して、PCをモニターに繋いで仕事していたらば、終わったのは午後11時近く。ベジタリアン「UMA」遭遇の興奮は少し残っていて寝つけず、電気がもったいないですがiPadをモニターへ繋ぎ変えて、Amazon Primeでワニが出てくるパニック映画「クロール凶暴領域」を見ながら、「ワニなんて爬虫類で知能が低いから問答無用で人を襲うかもしれない。クマは僕らと同じ哺乳類で知能が高いからちゃんとコミュニケーションを取れば共存できるんだ!」と心をデトックスしながら夜更かしして寝たのは午前2時。
今日もUMAと遭遇?
この日は朝一のリモート会議のまま半日リモートワークなのに、ギリギリの8:30に起きて、カメラに映らない下はパジャマのままで、上半身だけ襟シャツへ着替えるという姑息な手段を・・・。
会議が終わった後は、目の前に美しい芝と海が広がる風景を楽しみながら、カフェオレとビスケットだけの軽いごはんタイム・・・と思っていたら?
フライング・ヒューマノイドが超低空飛行!!
なわけないですね。パラグライダーのアクティビティーが運営されているようでした。
森のチーズ屋さん
この日の仕事が片付いたのは午後3時過ぎ。メーカー品の十勝カマンベールは飽きたので、白糠で本格的なイタリアンチーズを作り、DANCHUでも紹介されている「チーズ工房白糠酪恵舎」にやってきました。
工場長はイタリアで修行してきただけでなく、イタリアからマエストロを呼んで監修して作ってきた本格派です。話を詳しく聞きながら、翌日に合流する嫁さんと一緒に楽しもうと、十勝ワインの「セイオロサム」と合いそうなハードチーズ「モンヴィーゾ」と「タンタカ(鍛高)」をチョイス。自分の朝ごはん用に「トマ」というセミハードと「チーズステーキ」という面白いチーズも買ってみました。
茶路川でチョイ釣り
美味しい食材も買えたし、翌日は夕方に嫁さんと釧路で合流する前に飽別川/阿寒川を釣ってみようと思い、道東自動車道へ向かいましたが、なんとも雰囲気の良さそうな茶路川の中流でぶっつけがえぐれて深くなっている場所でチョイ釣り。すでに日が傾いているので、セットしたままのスイッチハンド4番で川へ降りてみます。周囲は完全に開けているのでクマの心配なし。
ウェットフライをスイングさせると浮き上がったところでウグイがヒットします。20cmサイズの魚が連発するので、あずき大のタングステン粘土オモリをつけて沈めてゆっくりとスイングさせると、「ガツン!」と強いアタリ。流れへ走って、なかなか上がってきません。今度こそアメマスでしょう!
結果はガッチリ体型の36cmエゾウグイ!そう、ここでこのウグイは本州のウグイではなく、口先が尖った別種だと気づいたのでした。フライフィッシング95種目をゲットです。
私の勝手な仮説ですが、口が下向きについているエゾウグイが付く場所は流れに緩い場所があって、季節さえ合っていればアメマスが着くかもしれません。ウグイポイントですが、いつか大物アメマスを釣ってやるぞと決めて先を急ぎます。
最近ちょくちょく耳にするのは、「地元漁師たちが徹底的にアメマス駆除してしまったので、大型は全て姿を消した」という都市伝説。少し考えれば分かることですが、北海道の広大な海域にいる特定の魚だけを、毎日の仕事で忙しく過ごしている人間たちが簡単に駆除できるわけがありません。漁協員のおじさん達とも話しましたが、そんな話は聞いたことは無いそうです。網にかかったアメマスを捨てているのは事実ですが、その数もここ何年かは減っているそうです。
北海道周辺も気候変動でここ10年来海水温が年々上昇しているため(ブリやスズキの漁獲が増えている)、アメマスたちはどんどんサハリンや千島列島の方へ移っているのが実際のところで、カムチャッカ半島では過去最高の大物が出ています。国後島や択捉島ではここ2年くらいのカラフトマスの漁獲高が過去最高記録を更新、当然それらの稚魚を狙う方がアメマスも楽でしょう。
自分たちの遊びの都合だけでしか物事を考えず、忙しく働く漁師さんをスケープゴートにするような無責任なデマについては慎むべきです。
元々は良い加減な新聞記事が原因のようです。こちらのブログにその経緯が詳しく書かれています。
阿寒に停泊
しばらく走って、「道の駅 阿寒丹頂の里」へ到着。ひんやりと涼しく綺麗な空気を吸ってから、温泉へ向かいます。ここまではキャンパーバンについている水シャワーか川の水へ頭ザブンで済ませていたので、じっくりと温泉を楽しみます。
標高が高いわけではないのですが、まるで高原のように空気が澄んでいます。くっきりと見える満点の星空を眺めながら、家から持ってきた「藪そば」のつゆがあるので、釧路の水で茹でた十割そばを日高の水でしめて晩ご飯。温泉で火照った体に、喉越しの良いひきぐるみの蕎麦と涼しい空気は最高でした。
タックル情報
便利アイテム
刻々と変化する自然を相手にシステムを変更しながら釣るためには、素早いラインチェンジが欠かせません。リサイクラーDSがあるとフルライン/シューティングラインの変更はもちろん、バッキングラインの交換も面倒ではなくなるのでオススメです。
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スイッチハンド4番タックル
- フライ:フェザントテール・パートリッジ10番
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン0.5号
- リーダー:Tiemco O&D 10フィート 3X
- スカンジナビアンヘッド: Scientific Anglers アトランティックサーモン ショート SH4/5 フローティング
- ランニングライン: Ken Cube EXシューティンライン フローティング
- リール: Nautilus FW5
- ロッド: OPST MicroSkagit 10’0″ 4番