北海道ツアー3日目パート1:日高 – 静内川
4:00にはすでに明るくなっていましたが、不思議と誰も新しいアングラーはやってきませんでした。軽い朝食を済ませてから昨日組んだツーハンド6番タックルはそのままスカンジ&フローティングに10番のカディスをつけたまま。サーフ&河口を釣ろうと思っていたツーハンド8/9番タックルはスカンジ-S1/2へファーストシンキングのポリリーダーと6番のワカサギストリーマーをセットして徒歩1分の川へ。なんて贅沢な環境でしょう!
静内川・双川ダム下:放水路を8/9番で攻める
まずはダム放水路の太い流れについているライズしている推定40-50cmサイズのトラウト狙い。練習不足の8/9番でアンダーハンドキャストが決まらないと釣りにならないので、少し下流で練習して30mは安定して出せるようになってからポイントへ入ります。100m以上離れた中央の流れには明らかに50cmはあるブラウントラウトが頻繁に顔を出して水面直下の何かを捕食していますが、これは届かないので諦めて、手前の放水路の流れに魚の気配が出るのを待ちます。
不定期で一瞬だけ40-50cmくらいのアメマスかブラウンか判定できない魚が顔を覗かせてライズしていますが小魚を追っている様子はなく流れてくる水面下の虫を捕食しているようです。昨夕たくさんハッチしていた10-12番サイズの大量のヒラタカゲロウだろうと判断して10番のフェザントテール&パートリッジを結んで魚がライズするテンポに合わせてプレゼンテーションさせますが、ナチュラルドリフトで全く反応なし。フライのすぐ横でライズする始末です・・・。流れが強いのに一切波立たないかなり深い場所なので底からハッチして浮上していくことはあまり考えられないのですが、S1/2で水面下50cmくらいをスイングさせてもダメ。流し切った後の緩い場所でフライが浮き上がると小さい魚が突きにくるだけです。
諦めて6番フローティングへチェンジ
結局、昨夕少しだけ釣ってみたツーハンド6番に戻して流れが緩めの場所で派手なライズをしている魚を狙ってみます。魚は素直に出ますが、CDCウイングを立てたカゲロウっぽいCDCカディスの10番サイズをセットしたままだったので、フックセットしてもすぐにバレてしまいます。
3連発でバラしたので、もう少し食わせやすいようにホームリバーで使う羽根を寝かせたCDCカディスの14番に取り替えます。ティペットも吸い込みやすくするために1号から0.5号へサイズダウンして長さも伸ばします。
やっとフライがしっかりとセットされてキャッチできたのは、20cm足らずの金色に輝くアメマス系のイワナ。でも貴重な1匹なのでしっかりと観察します。ストマックポンプでみたらば、やはり夕方ハッチしていたヒラタカゲロウの残りを食べていました。吸い込めるサイズであればフライ選択はシビアじゃないようです。
さらに4番へギアダウン・・・
この後も同じアメマス系イワナが連発しますが、ライズしている中距離でもその向こうへフルキャストしても釣れるのは同じサイズ。スレてきてからは魚がサイズダウンしてフックセットした魚が空を飛んできました・・・。6番ではオーバータックルなので、一旦車へ戻ってスイッチ4番タックルを持ってきます。
タックル交換の間に流心でのライズは無くなってしまい、少し下流の岸側でナーバスウォーターが出始めました。黒いストラグル・ユスリカ14番を結んでゆっくりとダウンクロスにスイングさせると昨夕が嘘のようにワンプレゼン・ワンフィッシュ状態。でも釣れてくるのは銀毛の残るシートラウト系の痩せたブラウントラウトばかりで平均サイズはこれも20cm弱ですがアメマス・エゾイワナと比べると小ぶりです。繁殖しているから銀毛というよりも栄養が取れなくて銀毛になっているのかもしれません。
このサイズを釣り続けてもしょうがないので、いったん休めておいた流れの真ん中を再度狙うと今度は普通のエゾイワナが釣れてきました。14番のフライだと飲まれてしまったので、10番のフェザントテール&パートリッジに交換。
これも釣れ始めると同じサイズの小さいエゾイワナが連発するのですが、不思議と金色のアメマス系は1匹も出なくなりました。数釣りはしましたが、ツーハンドロッドに仕事をさせるサイズの魚を狙うのが目的なので、早々に撤収してえりも方面を目指しながら良さそうなサーフ&河口を釣ることにします。(パート2へ続く)
今回のタックル情報
結果としてドライ&ウェットのライズ狙いの釣りとなりましたが、飛距離重視で6番、繊細さ重視で4番の使い分けは良かったです。サイズがついてくれば・・・。
ツーハンド6番タックル
- フライ:CDCフォームボディ・カディス 10番、14番
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン 1号、0.5号
- リーダー:Tiemco O&D 14フィート 0X
- スカンジナビアンヘッド:RIO Scandi Short 400GR
- ランニングライン: Ken Cube EXシューティングライン ホバー
- リール:Harty Ultralite 6000DD
- ロッド:Beulah Platinum Spey 12’6" 6番
スイッチハンド4番タックル
- フライ:ストラグル・ユスリカ14番、フェザントテール・パートリッジ10番
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン0.5号
- リーダー:Tiemco O&D 10フィート 3X
- スカンジナビアンヘッド: Scientific Anglers アトランティックサーモン ショート SH4/5 フローティング
- ランニングライン: Ken Cube EXシューティンライン フローティング
- リール: Nautilus FW5
- ロッド: OPST MicroSkagit 10’0" 4番