ヘッドスタンド スカルピン子 | Headstand Ms. Sculpin
湖や本流、海に住むヨシノボリやハゼの仲間のイミテーション。肉厚のヘッドとくねるテールが波動を出しながら底を目掛けてフォーリングしながら誘い、底へついたらしっかりと定位して底を意識した魚を誘い寄せるジグフライです。
底の色に合わせてブラウン、オリーブ、タンを使い分けます。#6に巻いた中型はヨシノボリやハゼだけでなく、ザリガニやヤゴのファジーなイミテーションとしても機能。#2に巻いたソルト用の大型はハゼやキスなどの底生ベイトフィッシュのイミテーションとなります。
ヘッドスタンドとは
当クラブのマーティン・ホワイト氏が教えてくれた、巻き餌などを使わず正々堂々とコイをフライフィッシングで釣るスタイル「Fly Carpin’ フライカーピン」。その先駆者として有名なMcTageことトレバー・タナー氏やマーティンが生み出したのが、「トライポッド ヘッドスタンド」というコンセプト。針先を上下逆転させたジグフライが底でポーズを崩さないように、ビーズヘッドとボールチェーンアイで3点倒立させるアイデアです。
タナーさんやマーティンと相談してこのスタイルで巻くフライを何て呼べば良いのか聞いたところ、彼らの名前を説明にでも入れておいて欲しいとのことだったので、システムとしては「トライポッド」と呼び、フライのスタイルとしては「ヘッドスタンド」を頭につけることにしました。
ちなみに英語で「ヘッドスタンド | headstand」ってこれのこと。
はい、まさに三点倒立です。
ワンポイント
トライポッド
トライポッドを形成した後は、目一杯テールを活用するために下巻きをベンドギリギリまで持っていきます。
マラブーの準備
マラブーは1枚を使い、先端部分はテール用、中央部分はハックル用、根元のクオリティが低いところは使いません(とっておいて小さいニンフのテール材になります)。
ダビングボディ
マラブー ハックルがフレアしやすいように、ダビングループを使ってボールチェーンアイの後ろまでボディを作ります。
マラブーを使ったハックリング
ストンフォ ヘアークリップ、ペティジャンのマジックツールなどを使って切り出したマラブーのファイバーをダビングループを使ってハックリングします。
切り出したマラブーのファイバーをワックスをしっかりつけたダビングループに挟んで長さを調整してからツイストし、ソフトハックルとして巻き付けます。巻きつける時は水で濡らしながら後ろへしごきながらビーズヘッドの直後まできっちりと巻いていきます。スレッドは強度の高いものを使ってください。
マテリアル
- フック: オーナー C-8 #6 (淡水用)、#2(ソルト用)
- スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 16/0、8/0
- トライポッド – ヘッド:タングステンビーズ 4mm(#6用)、5mm (#2用)
- トライポッド – アイ: チェーンボールアイ 4mm(#6用), 5mm (#2用)
- テール:マラブー・・・1枚の先端部分
- ボディ:アイスダブUV
- ハックル:マラブー ・・・1枚の中央部分
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ツール
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使い方
フォーリング
10フィート以上の操作性に適した長いロッドを使っている場合は、ロッドティップからあまりフライラインを出さない状態で、岸近くを回遊するレイクトラウトやマゴチなどの肉食魚へアピールすることが効果的です。
スイング&リトリーブ
岸から離れたポイントを攻める場合は着水インパクトを減らすため、狙った場所よりも流れの上流へフライを入れてスイング&リトリーブしてフライを泳がせます。十分な重量がアンカーの役目を果たすのでメンディングもやりやすいと思います。
ボトムクローリング&ボトムバンピング
ボトムからベイトフィッシュを待ち伏せするマゴチのようなプレデターへは、底をとってからクローリングやバンピングが有効です。
アンカーフライとして
ユーロニンフのリグ(モノリグ)を組む場合の裏技として、このフライをアンカーフライとして使うと早期や暗い時間の底にべったりした魚へ強くアピールすることができます。
戦績
- ニジマス
- レイクトラウト
- コイ
- スモールマウスバス、ラージマウスバス
- チャネルキャットフィッシュ
- フエフキダイ
- マゴチ