Neversink Zacco 不沈ミニペンシル・フローティング
故ジャック・ガートサイドの「ガートサイド・フローティングミノー」に始まり、岩井渓一郎さんの「イワイミノー」でブレイクした水中でリアルに見えるマイラーチューブをオーバーボディ、発泡フォーム材をアンダーボディに使ったベイトフィッシュパターンを、どうせ巻くなら1本でトラウトもバスもソルトも釣れて欲しい、怠け者フライタイヤーNeversinkがアレンジ。
湖ではワカサギ、川では稚鮎やオイカワ、海ではカタクチイワシ・トウゴロウイワシ・キビナゴ。
本物の小魚が仲間と勘違いして後についてくるリアルさ、適当に放っておいても魚が出るアピールを、最小限のマテリアルかつ環境に優しいフォーム材で達成します。
ワンポイント
ボディの準備
小魚のシルエットはフォーム材の切り抜いた形状で決まります・・・なんていうと大げさですね。サビキ作りと同じで、手抜きかつ良い形にするコツがあります。
このパターンは直径6mmのマイラーチューブLを使うので、6mm高x60mm長の長方形にフォームを切り抜きます（5cmバージョンを作る場合はマイラーチューブMで4mm高x40mm長フォーム）。これを頭から1/3の位置から後ろをハサミで斜めに後ろ方向へバッサリ、頭の方へ斜めにチョキンそれだけです。これをマイラーチューブの中に入れ込んでテール側を袋しばりにすれば準備完了。
ヘッドのコツ
フックアイから5mm程度のスペースを残してボディを止めたら、スレッドで綺麗にならしておきます。
シールアイの中央がボディとヘッドの境目にくるようにセットしたら、UVレジンで上側・下側をそれぞれテーパー状になるように成型します。一気にやろうとせずに片側ずつ丁寧に作れば難しくありません。最後にアイの周りを固めておしまい。
マテリアル
- フック：がまかつB10S #2もしくはTMC8089N #6、5cmサイズを作る時はB10S#4
- スレッド：テックストリーム GSPパワースレッド 8/0
- オーバーボディ＆テール：マイラーチューブ・パールL（直径6mm)、5cmサイズを作る時はM(直径4mm)
- アンダーボディ：高島PEフォーム2mmを折り返して接着し、厚さ4mmにして使用
- アイ：シールアイ5mm、5cmサイズを作る時は3mmのアイ
- コーティング：UVレジン
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ツール
UVライトとUVレジン
ヘッドを固めるのに必要です。ストリーマーだけでなくニンフなどのヘッドセメント代わりにしたり、必須アイテム。
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カラーリング用の油性カラーマジック
マッキーが一番使いやすいです。
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使い方
ルアーのペンシルを使ったことがある方は、そのままのメソッドを小魚で行う感覚でやってみてください。
使い方： ジャーク
ラインを張った状態から長く引っ張ってフライを水中へ引き込んで動きのアピールを行ってからポーズして浮上させて誘います。バスにはとても有効です。
使い方：サスペンド、別名「ほっとけペンシル」
このサイズのベイトフィッシュを捕食していることが確認できる場合、フライをターンオーバーさせて魚の視界内へ入れたら、魚へのアピールと水への馴染ませのため、一回だけ長めにストリップして水をくぐらせて「泳がせ」を行ってから放置します。反応が無い時は再度長めにストリップして再びポーズ。反応が無ければスレるのを防ぐためにピックアップして別の魚へアピールしてください。バスやブラウントラウト、イワナなどの待ち伏せ型の魚は底から狙いを定めると一気に浮上してきますので、気をぬかずに失敗したらやり直してください。
使い方：カウントダウン＆サスペンド
魚の着き場所が深い場合、インタミやタイプ２などのラインを使い、着水後の泳がせアクションを一度加えたら狙いのタナまでカウントダウンしてラインごと沈めて上記サスペンドと同じ誘いをかけていきます。
使い方：スイング
狙った魚の着き場所がシェードや岩の場合、流れの奥へキャストしたあと、流れに乗せてから扇を描くようにスイングさせます。落ち鮎を狙っているシーバスや磯や珊瑚礁で流れてくる小魚を狙っている魚には非常に効果的です。
使い方：ロングキャスト＆引っ張り
ロングキャストして着水させたら、長めのストロークで連続ストリップして表層を逃げる小魚を演出します。青物や回遊性のサクラマスなど止まった動きの小魚へ反応しない追い込み系の魚にはこのアクションですが、はっきり言ってフライフィッシングでこれを行うのはミスキャストで魚へプレッシャーを与えやすく、高活性の時だけの一手だと思ってください。
戦績
- ブラウントラウト、レイクトラウト、ニッコウイワナ
- シーバス、ヒラスズキ、スモールマウスバス、ラージマウスバス
- 青物
- ハタの仲間