フェザントテールニンフ改
イングランドを流れるエイヴォン川の名手フランク・ソーヤーの生んだ、コカゲロウの幼生を模した歴史的なニンフ、「フェザントテールニンフ」。それをスコットランドの名タイヤー、デイヴィ・マクフェイルがアレンジしたパターンを、さらにスタイルを細くしつつ魚からスレづらくしたバリエーションです。
アレンジのメリット
手前がブラウンワイヤー、後ろが、実際の釣りで使った従来型のコパーワイヤーのバージョン。あくまでもワイヤーはウェイトとマテリアルを壊れづらくするのが目的ですので、ブラウンは光りすぎないのでスレづらいのがメリットです。日本の本州では#18-22くらいにタイングします。
ブラックバージョン
平野ではなく山岳渓流が主体となるため水温が冷たい早期では、水生昆虫が限られた太陽熱を集めようと黒ずんだ色になるため、ブラウンだけでなくブラックもあると重宝します。また、雪が残る季節にはクロカワゲラのイミテーションにもなりますし、ユスリカに見せることもできます。
ワンポイント
通常のスレッドのように扱える、ドヒークの0.1mmワイヤーをブラスチック製またはセラミック製のチューブを持つボビン(金属製はワイヤーが切れやすいので使いません)にセットします。
リビングとして使う部分を長めに余らしながら、ベンドの手前までワイヤーを巻いていきます。
スレッドの要領でワイヤーでフェザントテールを巻き留めます。
フェザイントテールをソラックスの手前まで巻きつけたら、ワイヤーで止めて、余らせていた側のワイヤーでボディをリビングします。
ワイヤーをぐるぐるコイルのように巻いてソラックスを作ったら、フェザントテールを被せて巻き留めて出来上がり。
ワイヤーだけで巻き終わることもできますが、ヘッドを綺麗に作りたい場合は通常のスレッドをここだけ巻き留めるのに使います。
マテリアル
フック:ドヒーク HDN302 #16-20、がまかつS10-B #18
ワイヤー:ドヒーク タイングワイヤー0.1mm、0.2mm ブラウンまたはブラック(セラミックボビンへセット)
テール、ボディ、ウイングケース:フェザントテール ナチュラルブラウンもしくはブラック
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ツール
ワイヤーとの相性の良いボビン。
まだスレッドで圧をしっかりとかけるのが苦手な方は、瞬間接着剤を使いながらタイングすると便利です。
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使い方
コカゲロウのニンフは泳ぐのが上手なスイマー・ニンフです。狙った深さへ沈めてからメンディングもしくは小さなインジケーターを使い、流速よりもずれて流れるように調整します。
もしくは奥の方へ沈めておいてから、浅瀬へゆっくりとスイングするのも効果的です。
カワゲラやトビケラのニンフとして代用する場合、底をナチュラルに流します。