ヘアウイングCDCハックルダン
手軽に巻けてカラー違いも作りやすく、良く釣れるドライフライ「CDCハックルダン」をラフな水面でも浮いていられるように、エルクヘアウイングでアレンジしたバージョンです。
浮力の高い「カポックダビング」のカラーバリエーションとCDCファイバーとテール材で様々なカゲロウを表現できて、激戦区のマッチザハッチに投入できます。CDCファイバーの隙間へ入っていく細さでありつつも、ダビングループに耐える強度を持つ極細レベルのGSPスレッドならではのフライです。
ワンポイント
テーパー形状のための下地
テールに取り付けたマテリアルはソラックスの位置でカットして揃えます。ウェットフライでも同じ処理をしますが、このフライはシンプルでよりはっきりとしてしまうので注意しておくポイントです。
ワックスを付けてカポックダビングをピッチリとよりつける
ダビングワックスをスレッドへ塗ってから、高い浮力を持つカポック ダビングをタッチダビングで付着させてから寄り付けて細いダビングヌードルを作り、テールからソラックスまでのテーパーボディを作ります。
カポックの最大のメリットは30ミクロンの細かい繊維が密度高く巻けること。また、油であるワックスとの相性が良いので、巻きつけたカポックは必要に応じて指やシザースの先端の平たい部分でギュッと押し付けることで圧縮しながら形を整えることができます。圧縮を省けば空気をたっぷり含んだ状態で残ります。
スレッドループでCDCハックリング
ハックリング用のCDCは毛足の長い場所だけ使うので先端をカットしたものを1-2枚用意(CDCファイバーの密度に応じて枚数を調整)して、スタンバイします。
フェザーブロックやクリップを使ってCDCコンポジットハックルの準備をしておきます。
詳細はこちら:
スレッドループ/ダビングループに挟み込むときに気をつけるのは、最終的なウイングの形に合わせて、毛足が短い方を軸側にしてください。
セットできたらソラックスの部分へCDCハックリングを行います。テックストリーム GSPパワースレッド22/0や16/0だとこの時にCDCファイバーを撒き潰さないのでとても綺麗にできます。
毛先を揃えたエルクヘアを用意する
ソラックスへのハックリングが終わったら、フックベンドの幅ぎりぎりの量に切り出したエルクヘアをヘアスタッカーを使って毛先を揃え、右手でつかんだ状態でシャンクにあてて位置決めをします。
右手で位置決めした状態で今度は左手で爪を立てた状態で左側からきっちりとつまんで持ち替えます。
そのままゴミ箱の上でヘッド部分として残すだけの分量を余してカットオフします。
アイの後ろの決めた位置に絞り込みながら固定します。
シャンクのヘアウイングの隙間へもスレッドを回し入れて、絞りこみながらしっかりと固定します。最後はウィップフィニッシュ。
はみ出したCDCやディアヘアをシザースで整えて完成です。
マテリアル
フックサイズとテールのマテリアル、ダビングを変えることで、様々なカゲロウに対応できます。
フック:ドヒークHDD301 #14-20
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド22/0 または16/0
テール:コックデレオン各色、明るいパターンの場合はマラード
ボディ:ドヒーク カポック ダビング:グレーブルーダン(アダムス)、ブライトイエロー(コカゲロウ)、マーチブラウン(ヒラタカゲロウ)、ヘキサジェニアブラウン(マダラカゲロウ)、ミディアムオリーブ(フタバコカゲロウ)
ハックル:CDC1-2枚のコンポジット・ハックル
ウイング:ムーシュドシャレット エルクヘア
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ツール
ストンフォ ヘアスタッカーの「スタンダード」。ショートとロング2つのパイプがついていて、コンパラダン程度の短い毛からバックテールなどの長い毛も揃えやすくて非常に便利!「マイクロ」はコックデレオンやハックルファイバーなどの毛先を揃えるのにぴったりのサイズです。
戦績
- ニジマス
- ヤマメ、アマゴ
- ブルックトラウト、ニッコウイワナ