ラトルヘッド ブリーム:ブルーギルバージョン
EPファイバーを使って平べったい体のベイトフィッシュ「ブリーム」を表現してブルーギルやギンガメアジなどのイミテーションに応用したフライです。ラトルヘッドにアレンジすることで、フライのヘッドで水を押して波動を出すだけでなくジグアクションで揺さぶられた時にラトル音を発してプレデターを誘います。
作ってみた背景
オフショアのフライフィッシングをしながら伊豆に通っていた時、一碧湖でのんびりボートでブルーギルをドライフライで釣っていると大きなバスがやたらと針掛して暴れるブルーギルを襲うので、これをフライで表現できないかなーと思ったのがきっかけです。海外ではEPファイバーでプロフィールだけ真似て作ったものが売っているので、同じようなものを試しても無反応。次にワーム用のラトルをくっつけてやってみたけど、様子を見にくるだけでアタックに至らず。
しばらく諦めていたのですが、カツオ狙いのフライフィッシングに行った時に、使っていたコーンヘッドのフライだけにやたらアタックしてくるので、ひょっとすると特定のピッチの音や波動が出るのかと思い、両方くっつけてみたらガッツリと決まったのでパターン成立という具合です。友人にあげたらライギョ釣ってきたり、カラーアレンジした物でシーバスも楽しく釣れたのですが、やたらとリーダーやフライラインがヨレるので、軽量強力スナップスイベルをつけて使っています。
当時はUVレジンがなかったし、EPファイバーがめちゃくちゃ高かったので「めんどくさコーナー」にお蔵入りしていたのですが、今は楽に巻けるパターンになったと思います。
ワンポイント
ラトルヘッドの準備
集魚効果を高めるためにラトルヘッドを準備します。
ボディのコツ・・・EPミノーのテクニック
表現したい魚の体色とあったカラーのEPファイバーを用意しておきます。ブルーギルの場合、「オリーブ」「ホワイト」をメインにスロート部分のみ「オレンジ」を使います。ソルトウォーターで使うメッキやチンタパターンの場合、「シルバーグレー」「ホワイト」にエンジェルヘアーを混ぜてきらめきを増やします。
シャンクの後ろにフラッシャブーを巻き留めたらば、上段は濃い色、下段は淡い色のEPファイバーを半分にカットしたものを巻き留めて二つ折りにします。同じ作業をヘッドまで進めます。
ブラシを使ってEPファイバーが広がるようにコーミングしたらば、茶色のマーカーを使って縦縞を表現します。
表現したい魚の形に輪郭をカットしたらばシールアイを両側に瞬間接着剤で貼って位置を決めたらUVレジンで固めてフィニッシュ。ブルーギル・バージョンの場合は、アイの後ろに黒点を描くことをお忘れなく!
トレーラーフックに巻く
ウィードレスにする必要が無いポイントの場合、ウォディントンシャンクの40mmに巻く手もありです。コーンヘッドの穴の直径が十分に大きいものを選ぶように気をつけてください。
マテリアル
- フック:がまかつB10S #2、5cmサイズを作る時は#4
- スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド
- ヘッド:コーンヘッド
- ウェイト:フライラトル
- テール:フラッシャブー
- ボディ:EPファイバー各色
- アイ:シールアイ5mm、5cmサイズを作る時は3mmのアイ
- コーティング:UVレジン
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ツール
UVライトとUVレジン
ヘッドを固めるのに必要です。ストリーマーだけでなくニンフなどのヘッドセメント代わりにしたり、必須アイテム。
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カラーリング用の油性カラーマジック
マッキーが使いやすいです。
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使い方
平たい形のフライは回転しやすく、リーダーシステムやラインシステムに捻れを生じさせます。これを避けるためにティペットの先へマイクロサイズのスナップスイベルを結んで、スナップへフライをセットします。
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ウィードが少ない場所で使う時はEPファイバーの中からフックポイントを外へ抜き出しておきます。ウィードが多い場所ではEPファイバーの中へ埋没させておくことで一定のウィードガード効果があります。
使い方:トイッチ&フォール
フローティングラインを使い、弱ってもがいている魚を表現するプレゼンテーションです。ターゲットが隠れている場所へターンオーバーさせたらば、30cmくらいの長さをリトリーブしながらロッドティップをシェイクしてトイッチングでアピールしたらば、フォールさせてバイトを誘います。
戦績
- ラージマウスバス
- ライギョ
- シーバス(#4に巻いたメッキ/チンタパターン)
関連情報
マーティンがスピンテールへアレンジしたパターンを作っていました!それもコロラドブレードです!バスが反応する波動には魚が泳ぐ時にヒレの後ろで出す波動もあるので、このパターンも試してみたいですね。でもこのままだとキャストするの厳しそう〜・・・。