CDCパラシュートダン
さあ解禁だ！・・・・・それですぐに釣り場へ行ける人は良いですが、フルタイムで働いていたり、場合によっては複数の仕事を掛け持ちで働く人たちにそんな時間的な余裕は無いのが事実。また、花粉症に悩む人たちの場合はスギがたくさん生えている山岳渓流へ出向くこと自体がタブーなので、早くても4月中旬以降に出向くことになります。
それまでの間、ルアーの動きに怯えた魚は岩の下へ潜り、フライラインのインパクトを嫌う魚は川底へ張り付き、餌釣りでも抜かれなかった魚たちは結果として釣りづらい個体だけが残っている状態になってしまいます。ここへ出向いてドライフライを楽しもうと思ったら、少し工夫が必要です。
ゆっくり落としてアピールして、驚かさず着水させ、微妙な揺らぎで魚を誘う
すでに春を迎えてゾーニング（餌をとるための縄張りに散る生態）し終えたヤマメやアマゴたちは、流れの速い川でも素早く餌を捉えることに慣れていくと虫が空中を飛んでいるところから見ていて落ちてくるタイミングを待ち伏せするようになります。CDCでハックリングしたCDCパラシュートダンの場合はとても軽量かつCDC繊維の空気抵抗のおかげで空中でターンオーバーさせておけば、ゆっくりフワッと落ちてきます。これをティペットをできるだけ長くしてフライラインから遠ざけてあげることで、フライラインの着水との間にタイムラグを作ることで魚の意識をフライへ向かわせることもしやすくなります。
さらにとても軽量で浮きの高いCDCパラシュートダンは着水インパクトも静かなだけでなく、CDCファイバーの利点であるファジーな動きがすでに始まっているので、即プレゼンテーションへ入ることができるので効率的に魚へフライをアピールすることができます。
釣り上がりにもマッチザハッチにも対応するためのバリエーションが楽
同じ要領でフックサイズやマテリアル変更だけでバリエーションを巻きやすいパターンなので、釣り上がりにもマッチザハッチにも対応できます。
ワンポイント
できる限り細くて強い伸びないスレッドを使う
テックストリーム 「GSPパワースレッド 32/0」はCDCファイバーの間をすり抜けることができるので、CDCを使ったパターンでも根元までスレッドが入っていくことでファイバーが抜け落ちたりすることを防いだり、スレッドループを使ったハックリングでもすっきりと巻くことができます。
パラシュートポストはコブラーワックスや瞬間接着剤で固め巻きする
ポストの根元は色がついても困らないので、滑り止め効果が大きいコブラーワックスをスレッドにしっかりと塗ってパラシュートポストが滑らないようにきっちりと固め巻きします。失敗した時に戻せませんが、ハケ付き瞬間接着剤をスレッドに塗るのも手返しが良くできる方法です。
繊維が細かく浮きが良いダビングを使う
「カポック」のように、水を吸いづらく、通常のスーパーファインよりもさらに細かい繊維のダビングを使うと空気を含みやすく、フロータント効果も持続するので釣り上がりのパターンにはオススメです。
テーパーをつけてボディを形成していきます。
CDCファイバーによるコンポジットハックルを水平巻きする
スレッドループを使ってCDCファイバーをハックリングします。
詳細はこちらを参照してください。
このCDCハックルの巻きつけにおいて、32/0スレッドはCDCファイバーの隙間へ入っていけるので、ポストに対して水平巻きがとてもしやすいだけでなく、根元までスレッドが届くのでマテリアルが抜けづらく非常に心強いスレッドとなります。
スレッドやダビングは油性マーカーで着色・トーンダウンする
ブラックのスレッドを使っていて暗い色を巻く時はともかく、ホワイトのスレッドを使っていてヘッドを暗い色でフィニッシュしたい時や、ダビングの色を暗くしたい時は油性マーカーを使って着色します。
マテリアル
フック：がまかつS10-B #18、がまかつB11-B #18、22
スレッド：テックストリーム GSPパワースレッド 32/0 ブラック（ユスリカやアダムス）と32/0ホワイト（シロハラコカゲロウやBWO）、細すぎて使いづらい場合は22/0がおススメ
ワックス：センパーフライ GSP専用コブラーワックス
パラシュートポスト：テックストリーム アントロンヤーン
ワイヤー：ドヒーク 0.1mmラウンドワイヤー（ユスリカだけ）
ボディ&ソラックス：ドヒーク カポックダビング
ハックル：CDC2枚のコンポジット・ハックル
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ツール
32/0を割くならこれ！
戦績
- ニジマス
- ヤマメ、アマゴ
- ブラウントラウト
- ニッコウイワナ、エゾイワナ、ブルックトラウト