スプーンフライ
誰がオリジナルを巻いたのかは、諸説があってよく分かりませんが、セクシーなマルディグラのお祭りで有名なアメリカ南部のルイジアナで生まれたスプーンフライ(別名:ケイジャン・スプーンフライ)。この世界に存在する様々なフライパターンの中でも、最も艶かしいフライの一つかもしれません。見た目とは別に、レッドフィッシュには非常に有効なフライパターンであり、トラウトにも珊瑚礁の魚たちにも効き目バツグンのアトラクター・フライです。
ルイジアナではソルトウォーターとウォームウォーターのフライフィッシングがメインなので、あの手この手で魚にフライを食わせようとする中で生まれたパターンなわけですが、構造はルアーのスプーンと同様にシンプルで、きらめきながらウォブリングするスプーンのボディが波動を起こし魚を惹きつけ、テールの素材がマルディグラで踊り狂うダンサーのように魚を焦らします。
ケイジャン・スプーンフライの作り方はいくつかありますが、スプーン状のシェルの動きが効果的かつ作るのもシンプルなやり方は2つあります。
ワイヤー・スプーンフライ
シェルを造形する一つの方法は、ワイヤーでフレームを作っておいて、そこへエポキシやUVレジンを鉄筋コンクリートでいうところのコンクリートのように塗り固める方法です。利点としては、固まる前の溶剤に色をつけたり、ラメを混ぜることでキラキラさせることができたり、自由で楽しく作れることです。
私個人としては、飴細工のようなこの作り方が大好きで、ネイルアーティストのような楽しさを味合うこともできます。ワイヤーの太さを変えることで、比較的大きいスプーンフライを作ることもできますが、どちらかというとサイズ#6くらいまでの小さめの作り方となります。
フック:ドヒークHDSやHDB
スレッド:テックストリーム パワーGSPスレッド16/0
ウェイト&フレーム:ドヒーク ラウンドワイヤー0.2mm
テール:あってもなくても、マラブー、コックネック、またはフラッシャブーがおすすめ
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カットシート・スプーンフライ
もう一つシェルを造形する方法として、型紙を作って厚手のシートをカットして両端の出っ張り部分をスレッドでフックに巻き留める方法があります。巻き留めてスプーン形状を作ったら、エポキシかUVレジンでコーティングして固めます。この方法だとサイズ#2以上の大きなスプーンフライも簡単に作れます。
ギラギラと光るスプーンフライにするならばこの方法が最適です。ミラーシートでもアワビシートでも、好きなデザインのシートで作れます。また薄いシェルを作ることもできるので、アクションの調整がしやすいのも大きな利点です。
フック:がまかつB10S、ドヒークHDS
スレッド:テックストリーム パワーGSPスレッド 8/0または6/0
ティンセル:フラットティンセル各色
カットシート:各種シート
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その他のスプーンフライ製造方法
本場のルイジアナでよく使われるマイラーチューブを潰してディスク状にしてスプーンにする方法や、型を作っておいてUVレジンを注ぎ、そこへフックをつけて固める方法。さらにはつけネイルを接着剤でフックへくっつける方法など様々ありますが。
何が釣れるの?
トラウトもブラックバスも、トレバリー系もクロダイ系も釣れます。マッキーで真っ黒に塗ったフライは、クロダイ狙いのイガイフライに早変わり。色々な素材やトレーラーフックと組み合わせたりすれば、もっとクリエーティブな使い方ができると思いますので、ぜひ世界に一つしか無いスプーンフライを作って試してみてください!
戦績
- ニジマス、ヤマメ
- ニッコウイワナ
- ラージマウスバス
- クロダイ