カディスピューパHBV
主にカディスがいる川における沈めるマッチザハッチの釣りや川でのイブニングハッチを待つ間に使うフライです。
フローティングラインで沈むまで待ってから浮上させたり、シンキングラインで沈めてからストリッピングさせて浮上させながら誘うため、縦アイで横揺れが少なく水馴染みが早く、フック自重が重たいがまかつC12-3HBVを使います。
シルエットのリアリティとソラックスのパートリッジが魚を誘いますが、アクションもさせられる、ウェットフライとニンフの中間のフライです。
水中でイマージングするカディス
羽化の前にピューパと呼ばれる蛹の状態で水中で暮らすトビケラはハッチの時に体内のガスを浮力にしつつ、脚を使って全力で水面へ向かって浮上してハッチします。これを表現するニンフです。
ワンポイント
ワイヤーはボビンにセットしてアンダーボディを巻く&ワイヤーは切らないで残しておく
先にスレッドで下巻きして滑らないよにした上を、セラミックボディにセットしたワイヤーをテールの方から巻いてボディの下巻きを行います。カーブフックの水平部分には巻かないようにしておいて、ボディの中央まで折り返して太くしておきます。
バグウールでオーバーボディ&ワイヤーでリビング
続けてバグウールを1本または2本撚りにしたもの、もしくはダビングヌードルをワイヤーの上にオーバーボディします。
この時、ヘッド角度が変えられるバイスは作業がとても楽なのでおすすめです。
パートリッジを取り付ける
ティップだけ切除したパートリッジを用意しておきます。根本の無駄な部分は抜いておきます。
レッグが左右に分かれるように固定します。
ソラックス作り
折り返したところをダビングでソラックスを作り、降り戻してヘッドをフィニッシュしてウイングケースとします。
ウイングケースの部分の補強をUVレジンで固めておしまい。
マテリアル
シンキングラインよりも先に沈まないとならないので、S3を使う場合はブラスビーズ、S5/7を使う場合はタングステンビーズを着けて巻いてください。
フック:がまかつC12-3HBV #10-14
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 22/0または16/0
ワイヤー:ドヒーク ラウンドワイヤー0.2mm グリーン
ボディ:テックストリーム バグウール 好みの色(サンプルはダークオリーブ)
レッグ&ウイングケース:パートリッジ
ソラックス:ヘアズイア
[itemlink post_id="21727″]
[itemlink post_id="14045″]
ツール
[itemlink post_id="14023″]
使い方
止水の場合:
シンキングラインと一緒に使います。浅いポイントの場合はクリアインタミ、深い場所はレンジに応じてS3/S5/S7を使い分けます。魚が着いている場所を予測して狙ったレンジまで沈めたら、長めのストリッピングを繰り返して使います。
川のスイング:
フローティングラインで時間をかけて沈めるか、シンクティップを使って魚のレンジよりも下側へフライを沈めたらば、ポイントあたりでテンションをかけて浮上させます。
川のナチュラルドリフト:
雨の翌日など水量が増えた日にニンフとして使います。
戦績
- ニジマス
- ヤマメ
- ブラウントラウト
- ニッコウイワナ、ブルックトラウト