ボニンミノー
Neversinkオリジナルパターン・・・必要が生んだ産物。
2013年シーズンにバックパック遠征で小笠原へ釣りに行った時のこと。それまで沖縄やハワイのリーフでは、ダンベルアイを使う沈みの速いタードフライやクラウザーディープミノーをパイロットフライとして使ってきましたが、小笠原のリーフは年代が若く、溶岩と珊瑚さらに砂利まで混在する複雑なボトムであり、ダンベルアイのフライは軽く引っかかっただけでロスト連発。また、魚の口の力も強く、もっと耐久性が無いと釣りにならないと言う状況に直面しました。
到着した日の夜、宿へ戻ってタイングバッグとタックルバッグをガサゴソ漁っていると、バス釣りで使っているジークラックのタングステンチューブシンカーが2パック運良く入っていました。しかし、B10-S #2に通してなんとかしてやろうと思った時、困ったことに気づきました。
このチューブシンカー、シリコンゴムに粉末状のタングステンが練りこんであるので、素早く沈むのですが、柔らかい素材のためスレッドで止めようとするとスレッドが食い込んで巻き切ってしまいます。太い3/0スレッドに変えたりしましたが、うまく行かず、ふとマイラーチューブを被せたところ、具合良く包みこむことができました。
被せたマイラーチューブの両端をスレッドで固定してから、この時代はUVレジンを持っていなかったので、宿からボンドSUを拝借してコーティングしたあとはウイングにクラフトファーを巻き止めてフィニッシュしたらおしまい。
簡単ですがダンベルアイのパターンよりも沈みが速く、岩への引っかかりも少なくてすむため、小笠原の釣りでは大活躍しました。
マテリアル
- フック:がまかつB10S #2
- スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 6/0
- ウェイト:ジークラック タングステンチューブシンカー1/16oz
- オーバーボディ:マイラーチューブ
- ボディコーティング:ボンドSUもしくはUVレジン
- ウイング:クラフトファー(白)
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