CDC バックフロートイマージャー
水中ハッチを行うヒラタカゲロウやコカゲロウのイマージャーをトラウトが捕食している時、水面を突き破る前の状態ばかり多く食べられている状況があります。この状態に対応するフライはいくつかありますが、このフライはハッチしているポイントでアクティブプレゼンテーションするのに最も適したものとなります。
ワンポイント
CDCのウイングは水面へ浮き上がるイマージャーの羽根を表現するだけでなく、空気を含ませて高い浮力を得るために大事なパーツです。質の良いCDCフェザー2枚を使ってください。
シャックによるアピール効果は絶大ですが、縮れた繊維は光を反射します。テックストリームのグリッタースレッドはニンフ向けに開発されているので水中でのきらめきが絶妙で効きます。
マテリアル・・・コカゲロウバージョン
コカゲロウは砂利底からハッチするため、シャック(抜け殻)を引きずりながらイマージする事が多いのでシャックを表現します。スレッドボディの方が水馴染みが良いのですが、合っているものが無い場合はカポックダビングなど細く作れるものをお試しください。
以前はTMC108SP-BLを使っていましたが、止水と違って流水では自分より下流へ魚がいる状態で非常にフックオフしやすいので止めました。
- フック: ドヒーク HDD301 #18 (パイロットフライとして広く下流まで流す場合)、ドヒーク HDG645 #18 (イマージャーとして使う場合)
- スレッド&ボディ: テックストリーム ミッジスレッド UVイエロー
- テール&シャック:テックストリーム グリッタースレッド パールホワイト
- リビング:ドヒーク ラウンドワイヤー 0.1mm
- ソラックス:ドヒーク カポックダビング ブライトイエロー
- ウイング:CDC 2枚
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マテリアル・・・ヒラタカゲロウバージョン
ヒラタカゲロウはゴロタ場の石の上で脱皮をしてからイマージするのでシャックを表現しません。
- フック: ドヒーク HDG 645 #14
- スレッド: テックストリーム GSPパワースレッド 22/0 マイクロ25D
- テール:パートリッジ センターテール
- ボディ:ドヒーク カポックダビング
- リビング:ドヒーク ラウンドワイヤー 0.1mm
- ソラックス:ドヒーク スクイレルダビング
- ウイング:CDC 2枚
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使い方
ウェットフライ的なイマージングアクション
ハッチしているプールと同じ場所にいる魚を狙う場合。
しっかりと浮くよう、CDCウイングの部分だけにフロータントをしっかりとつけます。狙うレーンよりも奥へフライをターンオーバーさせてから、フライラインへテンションを加えてフライを水中へ潜らせたら、長くストリッピングしてフライをさらに深く潜らせます。魚の付き場所へ届いた時にラインのテンションを抜いてフライを浮上させて誘います。
ドライフライ的なドリフトの使い方
ハッチしている場所よりも下流にいる魚を狙う場合。
上流から流れてくる水面下に張り付いたカゲロウのスティルボーンの状態を確認してから、CDCをフロータントで乾かしたり水で濡らしたりして浮きを調整してナチュラルドリフトさせます。
シャックを偏食している場合(コカゲロウ)
たくさんハッチし続けるコカゲロウの場合、魚によっては捕食しづらいスイミングニンフや浮上中のイマージャーへアタックせず、大量に残されたシャックばかり偏食する場合があります。ウェットフライとして使いますが、水の流れを観察して、ハッチが起こっている場所よりも下流側の流れが緩くなる場所へホバーさせて誘います。
戦績
- ヤマメ、アマゴ
- イワナ、ブルックトラウト
- ニジマス
- ブラウントラウト