三宅島 – 東京都三宅村
東京都心から南へ180kmの太平洋に浮かぶ三宅島。周囲38.3kmの島の大きさはほぼ山手線の中と同じくらい。御蔵島や八丈島と同じ伊豆諸島南部に属し、東京港(竹芝桟橋)から東海汽船で一晩寝て行ける離島です。
中央に位置する雄山を含め島全体が富士火山帯の活火山であり、数十年周期で噴火を繰り返していますが、2000年の後は落ち着いていて、ガスマスク携行も解除されて、中央の立ち入り制限区域を除けば普通に島を楽しむことができます。レンタカーを借りてポイントからポイントをランガンすることもできれば、大久保にあるキャンプ場を基地にしてバスで移動して釣り歩くなんてこともできます。
全体マップ
[google_map_easy id="12″]
島の北側から時計周りに紹介します。フライフィッシング的に条件が厳しい磯にはほとんど入っていないため、海岸や港を中心となりますのでご留意ください。
大久保浜・大久保港
島内唯一のキャンプ場がある大久保浜は荒れた日にはヒラスズキの実績もある全長2kmほどの黒砂利のビーチです。
隣接する大久保港は岩場を削り込んでできた漁港で、深場から直接かけあがりとなっているため、外洋から入ってくるギンガメアジなどの回遊魚や居着きのカンパチなどを狙うことができます。
湯の浜港
嵐の時に船を引き上げるスロープが新設された、荒れた日に強い港。反面、天然のかけあがりから離れているので、ムロアジやサバといった沿岸の回遊魚たちがメインとなります。
釜の尻海岸
磯に隣接した海岸で、ベイトの状況が良い時はハマフエフキやアカハタといった根魚、荒れた時はヒラスズキが狙える釣り場です。
三池港
フェリーが接岸する桟橋を持つ東側のフェリー港。三宅島では西の錆ケ浜と人気を二分するトップポイントで、カンパチなどの居着きの青物やムロアジやサバといった沿岸の回遊魚、シイラやキハダといった沖合からの回遊魚が狙えます。立入禁止ロープが張られているときや桟橋が濡れている時などは危険回避のため桟橋に入場しないでください。
坪田港
足場も安全で防波堤もしっかりしていて、恐らく三宅島随一のリラックスした雰囲気の港。反面、回遊魚はあまり期待できませんが、小物釣りには非常に適した釣り場です。
大路池・・・淡水の池
三宅島でソルトの釣りに飽きることは無いと思われますが、野鳥の楽園の大路池にはなぜかラージマウスバスとブルーギルがセットで生息しており、掃除用のコイも生息しています。東京都最南端のバスポンドとなりますが、貴重な野鳥たちの生息地・休息地ですので、くれぐれも釣り針や釣り糸を残さないようにお願いします。
錆が浜港
東の三池、西の錆が浜と人気を二分するフェリーが接岸する桟橋を持つ西側のフェリー港。トップポイントで、カンパチなどの居着きの青物やムロアジやサバといった沿岸の回遊魚、ギンガメアジなどの季節性の回遊魚、シイラといった沖合からの回遊魚が狙えます。立入禁止ロープが張られているときや桟橋が濡れている時などは危険回避のため桟橋に入場しないでください。
伊ケ谷港
他と比べると地味な印象の港ですが、港の傍に岩礁帯と海藻帯があるため、ハタなどの根魚やカンパチが居着いており、またそれらの餌となる小魚が多く、潮あたりの良いタイミングであれば比較的にトップウォーターで釣りやすいポイントです。
対象魚
- カンパチ、ヒラマサ
- シイラ、キハダマグロ
- ギンガメアジ、カスミアジ(夏)
- ムロアジ
- ハマフエフキ、アカハタ
- ヒラスズキ
遊漁規則
- 東京都漁業調整規則が適用
- タカベの10cm以下、ブリの仲間の15cm以下は採捕禁止
- フェリー桟橋:貨物船作業や海況が悪い時などロープが張られている時は立入禁止
アクセス
- 東京港竹芝桟橋より東海汽船フェリー「東京〜三宅島・御蔵島・八丈島」航路に乗船(22:30出発、5:05到着)
- 羽田空港-三宅島空港のANA路線はボンバルディアが2014年に退役したため休止となりました