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ナンヨウチヌのフライフィッシング

2024/07/11カヤック,クロダイ属,ソルトフライ,タイ科,ナンヨウチヌ,フライフィッシング,マングローブ,対象魚,汽水域

和名:ナンヨウチヌ
英名:Pacific Seabream
学名:Acanthopagrus pacificus

カヤックからマングローブの根元を狙って釣れたチヌ

タイ科クロダイ属の魚で南はオーストラリアから北は日本では八重山諸島以南の汽水域にまで生息しています。他のクロダイの仲間と同じく雑食ですが、泥まじりの底質を好み、動物食性が強くシュリンプ系のフライによく反応します。

フラットではリーフではなく泥を運んでくる河口がらみの汽水域の方が多く、クロダイと同じく膝下の水深をサイトフィッシングで狙うことができます。

フラットのサイトフィッシングで釣ったチヌ

マングローブ帯や岩礁帯では障害物ギリギリに着いているので、岸からよりもカヤックやボートなどから狙う方が釣りやすく、また正確なキャスティングが求められるため、ゲーム性も高く楽しめます。

詳細は「クロダイ/チヌのフライフィッシング」を参照ください。

フライタックル

隠れている場所からあまり長くフライを追わないので、マングローブ帯や岩礁帯の浅瀬を正確に手返しよく釣っていきやすいシングルハンド6番のフローティングラインもしくはインターミディエイトラインがベストタックルです。魚からフライだけが見えている必要があるので、ロッドと同じ長さのフロロカーボンのテーパーリーダーにティペットを3-6フィート継ぎ足します。

フラットの場合は風の影響を考慮してシングルハンド8番にフローティングラインを使います。ロッドと同じ長さのテーパーリーダーにティペットは水深に合わせて最低4フィート、ナーバスな魚を相手にする場合は6-8フィートくらい長くする必要がある場合もあります。

フライ選択とプレゼンテーション

その場のチヌの食性に応じて合わせる必要があるので、暗い色の底にはダークブラウン系、砂混じりの底にはタンカラーと、チヌの餌となっているカニやエビのイミテーションを丁寧にプレゼンテーションします。他のクロダイ属の魚と同じくフォーリングには非常に反応が良く、カニに似せる時は一度底までフォールしてから気づかせるために少し引きずってチヌにピックアップさせます。エビに似せる時は魚の居着くタナよりもやや浅めで短いストリッピング&ポーズを繰り返して追い食いさせます。

盛期の場合、適度に追わせてからしつこく引っ張っていると、チヌよりも攻撃的なゴマフエダイやギンガメアジがフライを奪ってしまうので、ピックアップして打ち直してください。