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カツオ

2020/11/27オフショア,カツオ,ジギー,シングルハンド,ソルトフライ,フライタイイング,フライタックル,フライフィッシング,大海原,,

和名:カツオ
英名:Skipjack Tuna
学名:Katsuwonus pelamis

黒潮に乗って4月から9月に本州沿岸へ回遊してくる、日本のオフショア・フィッシングのトレードマークと言えるのがカツオです。写真の魚は相模湾沖合で釣られた個体です。

高速で泳ぎつつ獲物を捉える瞬発力も、遠くの小魚を見つける動体視力も非常に優れたカツオは、ただフライをキャストしてリトリーブするだけでは興味を示さないことも多い魚です。群れの中から他とは違う動きをしている一匹を見つけ、魚を脅かさないようにフライを視界へキャストしたら一切速度を緩めずに両手で全速リトリーブして食わせ切る手間をかける釣り方もありますが、遠距離へ手早くキャストするため、非常に技術も体力も使う釣りとなってしまいます。最も手軽に行われているのは船首に散水シャワーを備えた船へ乗り、カツオの群れの足を活イワシなどの撒き餌で止めて、食い気を引き出してから釣る方法です。

フライタックル:キャスティングゲーム

使うフライの重たさやフィールドの風・慣れによって、シングルハンド10-12番を使い分けます。小ぶりで重ためのフライを使い、カツオが好む着水音を叩きつける強度を変えながら見つけて釣るため、タイプ4以上のファーストシンキングラインがベストです。非常に目が良いカツオなので、60lb ->50lb ->40lbのテーパーセクションを9フィートほど用意したらば、状況や魚の大きさに応じて30lbと16lbのティペットを3-6フィートくらいで使い分けます。

必要に応じてはわざとワイドループで投げてフライだけがソフトに落ちるようにプレゼンテーションすることもあります。

フライタックル:シャワー船ゲーム

キャスティングゲームと同じくシングルハンド10−12番を使いますが、食い気が引き出されたカツオをつっていくため、手返しを重視してティペットが切られないラインシステムを組みます。
60lbを3フィート(もしくは30lbをビミニツイストでダブルラインに)ほどコントロールバットとしてとったら、ティペットは30lbを4フィートくらい結びます。

フライセレクション

少なめのマテリアルでウェイトをしっかりと入れて細身に巻いたストリーマーの方が着水後の水への馴染みやカツオが捕食する水面下1mあたりのゾーンへ素早く沈めやすいです。カツオは非常に耳と目がいいので透明感がある小ぶりのストリーマーの方がチェイスを諦めることが少なく、30m位の距離ならば着水音を聞きつけて猛スピードで狙ったフライへアタックしてきます。そのため、ヘッドが重たいジギーなどのフライが適しています。

また特定のピッチ音のフライに執着して、それ以外のものは全て無視することがあるので、ウェイトの入れ方やサイズのバリエーションを用意しておくことが勝ちパターンへの近道です。