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ブルーギルのフライフィッシング

2024/08/30サンフィッシュ科,フライフィッシング,ブルーギル,対象魚

英名:ブルーギル / 学名:Lepomis macrochirus (Rafinesque, 1819)

ブルーギルの聖地、伊豆一碧湖のブルーギル

好奇心旺盛で果敢にフライにアタックしてくるため、初心者の練習相手として人気の高い魚です。また野池や公園の池などにも生息することが多いので、トラウトカントリーから遠い大都会でも手軽にフライフィッシングできる身近な対象魚になっています。

食用にされることもある北米では、フライパンに収まるため、仲間のパンプキンシードなどと一緒に「パンフィッシュ」とも呼ばれ、全米内水面フィッシングではバスフィッシングに続く人気No.2に君臨する魚です。

特長

はじめて日本へ移植されたのは、魚類学者としても著名である先の平成天皇陛下が皇太子だった1960年代に、伊豆半島の一碧湖に北米から取り寄せた種苗を放流したのが始まりとされています。

ここから全国へブルーギルが広まったタイミングはラージマウスバスと重なるため、業界関係者による積極的な放流があったのではないかと推測されますが、同時にヘラブナの生息地拡散とも重複するため、稚魚放流に紛れ込んだ可能性も指摘されています。産卵後、卵から稚魚が孵るまで、夫婦つがいで巣を守るため繁殖力が強く、あらゆる環境へ生息地を伸ばしています。

フライタックル

ターゲットのサイズにもよりますが、トラウト用のシングルハンド4番ロッド以上、フローティングラインだけで楽しめます。ややオーバータックルとなりますが、生息地が重複するバス用のフライタックルを兼用することもできます。

魚までの距離が遠い場合はシングルハンド・スペイタックルも面白く、低番手となる3-5番程度がおすすめです。

小型のブルーギルしか生息しない場合、都市部の公園などでリールのついたタックルが禁止されている場合は、テンカラロッドでも楽しめます。

フライパターン

ユーロニンフのタックルで釣れたブルーギル

雑食性かつ非常に好奇心旺盛なため、あらゆるフライによく反応しますが、盛期となる水温が高い季節はドライフライが楽しく、サイトフィッシングが楽しめます。水温が低い時期や警戒している時はあまり積極的に捕食しませんので隠れ場所を探してピンスポットでニンフで釣る釣りになります。年間を通じて一番釣りやすいのはジグニンフです。

また北米ではネイティブ・アメリカンたちが当時のバスバグでバスやブルーギルを釣っており、ミニサイズのポッパーやバスバグで水面をポコっと鳴らして誘いをかけて激しくバイトしてくるのを楽しむのも一興です。

現在の規則:外来生物法と条例

外来生物法の対象種となっており、生きたまま運搬したり自宅で飼育することは各都道府県により固く禁じられていますが、全ての都道府県でリリース禁止されているわけではないので、釣り禁止でなければ対象魚として問題ありません。

東京都ではリリースが許可されていますが、神奈川県と埼玉県では禁止されていますので注意してください。