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ATFC プレイブック 2025年版

制限時間内でルールに従って行うフライフィッシング競技会を開催するATFC(エリアトラウト フィッシングクラブ)。

前身はトラウト&キング」のフライフィッシング部門ですが、それが開催されなくなり、その代わりとして行われてきたTAG(Tiemco Area Fishing Game)も開催が無くなる中で、競技としてのフライフィッシングが無くならないように初めたのがATFCによるトーナメントです。

その後より釣れるシステムが構築され それをダウングレードして初心者が最初の一匹を手にしやすく、子供でも必ず釣れるシステム・フライを推進しています。「楽しく真剣にフライフィッシング」がモットーのリーグです。

大会や大会のためのプラクティスは、エリアにおける魚たちの育成状況のベンチマークにもなるので、エリアのクオリティを一般アングラーに伝える指標として機能するだけでなく、リアルバーブレスフックを使った正しいキャッチ&リリースを反復学習することで、エリアに限らずフィールドやアドベンチャーでもバーブレスフックを普及させる目的で実施されています。

最新情報

ATFC公式HPでは、シーズン中の公式マッチの最新情報をお届けしています。
スコア申請の際にも利用しますので、ご確認お願いします。

リーグ: ATFC

大会にエントリーされたい方は当日でも登録OKです。とはいえ、進行やレギュレーションなどで不安なことはATFCメンバーへ聞くのが早いので、事前に参加希望を含めて問い合わせすることをオススメします。

対象エリア

各地の名門エリアで大会は行われます。エリアといっても相手は自然ですので、変化していく状況を把握したり、手段を用意するためにトッププレイヤーたちは前入りしてプラクティスを行っています。

対象魚カテゴリー

該当エリアに放流されているトラウトのみが対象となリます。

シーズンと月次大会について

公式大会シーズン:10月〜翌3月

毎年10月から始まって3月までに大会が開催されます。
またATFCに参加していることで出場できる提携カップや提携マッチもあります。

特別提携大会

ATFCがトーナメントをデザインする特別大会。フライショップやフライフィッシング・ブランド提供大会などがあります。

フライスコアリングへの反映およびシーズン通算成績について

提携している「フライスコアリング」へ大会の成績(スコアマスターの承認した公式記録に基づく)をスコアとして登録することで、「シーズン通算成績」や「時速キャッチ数」などを把握することができます。スキルアップのための主要な指標となりますので、ぜひ積極的にスコア申請してください。フライスコアリングは1月ー12月が1シーズンとなりますので、ATFC大会の場合、前シーズン終盤の1月ー3月および今シーズン10月−12月のスコアが対象となります。1チェック=20pt、大会完了時(途中退場は無効)にボーナス100ptが獲得できます。特別カップなどはボーナス200ptが獲得できます。

プラクティス

常に放流魚がストックされているエリアフィッシングといっても、相手は生き物ですので、変化していく状況を把握したり、トーナメント中のシビアな状況への対策を用意するためにトッププレイヤーたちはソロ・プラクティスや大会前日プラクティスを行っています。

ソロ・プラクティス

自己研鑽を行うために個人が自主的に実施する練習です。シーズン成績へは影響しませんので、まずはこれから始められます。本大会では20分または30分区切りの対戦マッチでスコアを競うことになるので、タイムトライアルで「時速」を上げることが良い練習となります。

チーム・プラクティス

大会前でなくても、各自のスキルアップやフライパターンの研究などのためにエリアフィッシングで仲間同士でプラクティスを行っていますので、積極的に参加することで、最新のタックルやシステム、そのエリアに強いフライパターンなどを学ぶことができます。

スコアについて

レギュレーションに従う形式で選手が使用しているフライタックルを使いネットインされた「1匹 = 1ポイント」でスコアが決まります。口の中または外側へフッキングしている個体のみがスコア対象となり、スレ(ファウルフック)はカウントされません。ネットインしたら、自分の組の審判に見せてチェックインしてください。

対戦マッチ終了時にスコア優劣がつかない場合、「サドンデス」形式となり、先に相手より1匹多くチェックインした方が上位となります。

各セッションの制限時間終了時にフライが切れた状態のタックルを放置しておくと、フライが付いていないタックルごとに「減点-1」となります。必ず余裕を見てフライを結び直しておいてください。

各セッションの制限時間終了前にヒットした魚はオーバータイムでランディングしても問題ありません。そこでラインブレイクすると、同じく「減点-1」となってしまうので、ファイトには注意してください。

大会の進行

エリア入場

受付開始前に余裕を持って到着しておき、該当エリアの当日入場券を購入して待機していてください。
大会対象区域(対戦枠を記した目印が置いてあります)を釣ると違反行為となりますので、プラクティスをされる場合はそれ以外の場所でお願いします。

大会エントリー&開会オリエンテーション

受付開始時刻になりましたらば、大会へのエントリーを行います。
エントリー費(お昼代込み)をお支払いされた後は、抽選のためのカードを1枚引いて、自分のIDカードとして受け取り、プレイヤー名簿の該当欄に自分の名前を記入してください。IDカードには「A-10」や「B-8」など、自分の組と番号が記入されています。

エントリーが終わったら本部テントの近くに待機していてください。続いて開会オリエンテーションを行い、対戦枠の発表と審判の使うスコアボードが渡されます。

1回戦・・・A組とB組それぞれで対戦マッチ

A組・B組それぞれで、隣合う番号同士が対戦相手となります。

それぞれの対戦枠にはA組の対戦ペアとB組の対戦ペアが控えることとなり、A組の対戦時はB組の方が審判、B組の対戦時はA組の方が審判を行い、スコアボートに記入します。

1回戦には各組ごとに前半戦と後半戦が20分ずつあります

対戦セッション時間
A組前半戦20分
B組前半戦20分
A組後半戦20分
B組後半戦20分

勝敗結果に応じて「勝者グループ」と「敗者グループ」が別々の対戦枠に分かれます。

2回戦:勝者グループ・敗者グループそれぞれで対戦マッチ

勝者グループと敗者グループそれぞれの対戦枠において、再びA組・B組隣合う番号同士が対戦します。

それぞれの対戦枠にはA組の対戦ペアとB組の対戦ペアが控えることとなり、A組の対戦時はB組の方が審判、B組の対戦時はA組の方が審判を行い、スコアボートに記入します。

2回戦も各組ごとに前半戦と後半戦が20分ずつあります

対戦セッション時間
A組前半戦20分
B組前半戦20分
A組後半戦20分
B組後半戦20分

2回戦の「勝者グループ」の勝者たちは「準決勝」へ進出します。「敗者グループ」の勝者たちは「敗者復活戦」へ進出します。

ランチタイム

本部テントに戻り、ランチ休憩タイムとなります。

3回戦・準決勝

2回戦の勝者グループの勝ち抜き選手同士の対戦となり、参加選手同時に30分対戦マッチを行い、上位3名を抜き出します。
2回戦で敗退された選手から審判が選ばれます。お願いされた方は、スコアボードを受け取って対戦枠で審判を行ってください。

上位2名が「決勝戦」へ進出、3位は「3位決定戦」へ進出します。

3回戦・敗者復活戦

2回戦の敗者グループの勝ち抜き選手同士の対戦となり、参加選手同時に30分対戦マッチを行います。
2回戦で敗退された選手から審判が選ばれます。お願いされた方は、スコアボードを受け取って対戦枠で審判を行ってください。
1位のみが「3位決定戦」へ復活・進出します。

敗々者復活戦

2回戦で敗退してしまった選手全員が参加する、15分対戦マッチを行います。
1位のみが「3位決定戦」へ復活・進出します。

3位決定戦

準決勝3位、敗者復活戦1位、敗々者復活戦1位が同時に30分対戦マッチを行います。
1位は3位入賞が確定します。

決勝

準決勝1位と2位が対戦するクライマックスで30分対戦マッチを行います。
1位は1位入賞、2位は2位入賞が確定します。

表彰式

入賞した1位・2位・3位の選手を表彰し、入賞者には盾とメダルが贈与されます。
また、勝利へ寄与した「ビクトリーフライ」(足りない場合は、それに近いもの)をフライボックスから取り出して参加者にシェアします(ジャンケン)。

ビンゴ大会

トーナメントの勝敗に関係なく、全員参加でビンゴ大会が行われます。全員が景品を持って帰れるチャンスです。

記念撮影&解散

参加者全員で記念撮影を行います。撮影された写真は雑誌「アングリングファン」のコラム「エリア課長」へ掲載されます。

レギュレーション

  • エリアにおける1ビートの間隔は、エリアの状況によって設定します
  • 対戦中は必ず対戦枠のレーンの中へキャストおよび釣りを行ってください、枠外のヒットはカウントされません
  • 故意に相手選手の枠へはみ出す危険なキャストは禁止です
  • 置き竿による釣り・引っ掛け釣り(故意に魚をフックに掛ける行為)・叩き釣り(木製のボールなどでペレット散布を演出する)は禁止です
  • 大会で使用するフライはバーブレスフック限定(バーブをペンチで潰すペンチバーブレス可ですが、リリースに時間がかかるのでリアルバーブレス推奨します)となります
  • フライのスタイルに規定はありませんが、ワーム素材(ソフトプラスチック)のもの、魚皮やフォーミュラなどは禁止となります
  • ドロッパーはエリアルールで禁止となりますが、代わりにインジケーター・ショット・リーダー・ティペットの制限はありません
  • フライタックルの持ち込みは4セットまでとなります
  • フライロッド: 11フィートまでのシングルハンドロッドおよびスイッチロッドを使うことができます
  • ランディングネット: 魚を傷つけないために全長140cm以下のラバンーネットの使用に限定します
  • 魚を傷つけないためにラバーネットの使用をお願いします(ネット全長122cm以内)
  • 魚のアゴを傷つけないため、フィッシュグリップ(ボガグリップなど)は使用禁止です
  • 審判へのチェックイン時に必要な時以外は、無用に魚を水から上げずクイックリリースを心がけてください(スコア獲得のためにもクイックリリース推奨です)
  • その他、審判が判断する不遜行為は禁止です

その他注意事項

  • ルール違反を注意されたにも関わらず、違反を繰り返す選手は失格となり参加資格を失います
  • 安全のため、サングラスおよび帽子は必ず着用してください
  • 大会中の事故による怪我や盗難などのトラブルに関しては、大会運営者は一切の責任を負えませんのでご注意ください
  • その他、大会中の状況に応じたレギュレーション変更は主催者の決定に帰属します
  • 規則に関する苦情は一切受け付けません
  • 悪天候などのために中止する場合があります

以上、TAGルールより適用

トーナメントの目的

フライフィッシングには、1匹1匹とのセッションを楽しむ「マッチザハッチ」や、ハンターのように狙った大物をしとめるために己をきわめていく「トロフィーフィッシング」、腕の確かさと手返しの良さでスコアを競う「コンペティション」、サイズや数に拘らず生物学的な探究のためにいろんな魚種を採捕する「コレクション」のようにさまざまなスタイルの楽しみ方があります。

この中でもコンペティション(競技)はスポーツとしてのフライフィッシングに重点を置いて、総合力をスコア化して競うことを目的としています。目標を設定してフライフィッシングを行うことで、スキル・経験値・戦略の向上につながり、大会へ出場することだけでなく、さまざまなフィールドや魚種を相手にしたフライフィッシングの楽しみが広がっていきます。

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