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佐々木ヒロミキ (ヒロミキタキビ) 

2024/11/22hiromikitakibi,TFFCCメンバー,フライフィッシャー,北海道,奥尻島

フライフィッシングという遊びを初めて知ったのは、小学生の頃でした。

当時たまたま手に取った雑誌の中で見つけたその釣りの優美さや道具の格好良さが、幼心に強烈な印象を残したことを今でもはっきりと覚えています。でもその当時はヤマメやイワナなんて見たこともなく、フライフィッシングはどこか遠くの異国のような存在のままに月日は流れました。

その後のアウトドア歴として10代からスキー、スノーボード、20代からはさらにキャンプや登山、MTBを楽しんでいく中で、山奥へと続くトレイルの道すがら渓流で度々魚を目撃するうちに、それらを手にしてみたいという好奇心が湧いてきました。子供の頃に持った憧憬を思い出し、すぐにアキスコの7ft3wt10pcという極小パックロッドを購入。それをバックパックに忍ばせてトレッキングに出かける日々が始まったのですが、初めてのフライキャスティングはなかなか上達せず、釣れない日々が続きます。「これは片手間で出来るほど簡単じゃないぞ」と気が付いてからは、他の遊びの頻度を減らしてドライフライフィッシングにのめり込み、3年くらいは渓流でイワナやヤマメを追って過ごしていました。

その後、もっと大きなトラウトとの出会いを求めてフィールドが大河川や湖へと移っていく過程でスペイフィッシングを知り、ウェットフライやストリーマーの奥深さに魅了されました。そのため年間60日ほどの釣行の9割くらいはトラウトをターゲットにしており、普段は長野県の犀川水系や新潟県の魚野川水系を中心にスイングの釣りを楽しんでいます。それと5月から6月にかけての栃木県中禅寺湖や、初夏と秋の北海道もここ数年お気に入りのフィールドです。とりわけ緑が鮮やかな7月と紅葉の美しい10月の北海道は、本当に素晴らしい景色や魚との出会いがあり、毎年大きな感動に包まれる旅になっています。

トラウト以外では、このクラブのメンバーであり友人でもあるスコットランド人のマーティン氏の影響で少しだけソルトフライフィッシングもかじっています。2018年の夏からちょっとずつ行っているクロダイの探索では、関東近郊のどの河川でも、河口にシャローが形成されていれば釣りが成立する可能性が見えてきました。

それから2019年の夏、マーティン氏/デイヴィッド氏と行った沖縄もまた、忘れられない旅の一つです。広大なシャローフラットで真っ青な空の下、トレバリーやタイタントリガー、サメをサイトで狙う釣りは、スイングフィッシングとはまた違った興奮と面白さがありました。ただ、風の中での慣れないシングルハンドでのオーバーヘッドキャスト、しかも動きの速いターゲットに正確にクイックショットしてくことが難しく、非常に苦戦した旅でもありました。次回はもっと良い魚を釣るために、今年はオーバーヘッドキャストの練習もしなければ。

クラブへはマーティン氏の紹介で入りました。世界中でいろんな釣りをしてきたメンバーとの出会いに、とてもわくわくしています。でもまずは、シングルハンドオーバーヘッドキャスト以上に苦手な英語の勉強をしなくては。笑

これから主に、国内のトラウトフィッシングについての記事を書いていこうと思っています。

実は僕のインスタグラム@hiromikitakibiには、海外の方から日本のフライフィッシングについて質問するメッセージがしばしば来ており、日本旅行のついでにフライフィッシングを楽しむのはけっこうハードルが高いのだということがわかってきました。

そういう訳なので、もっと多くの人々が日本でフライフィッシングを楽しめるように、ほんの少しだけお手伝い出来れば幸いです。