CDC
2024/08/27CDC,アヒル,カモ,フェザー,フライフィッシング,フライマテリアル,羽毛
Cul De Canard (カル・デ・カナール)略してCDC。おフランス語を日本語に訳すと「アヒルのおしり」という意味になりますが、アヒルやカモの尾の脂線のそばにある浮力が高い部分の羽毛のことです。浮力が強い反面、柔らかい毛質なので風に吹かれたり、水流を受けることでフワフワとした動きを表現することができます。
高い浮力を活かしてドライフライやフローティングニンフのウイング材として使われることが多いですが、柔らかく動きのある毛質に着目してスロートハックルとして使ったり、ニンフのエラの表現やソフトハックルとして使うタイヤーもいます。
羽毛のストーク(軸)がついた状態で使う
好きな場所をカットして一枚、二枚と重ねてウイングとして使います。芯があるので立たせやすくなります。
羽毛のバーブ(枝毛)だけを毟り取って使う
クリッピングをして、ストークを取り除き、ステムだけを使ってドライフライのウイングやウェットフライ ・ニンフのスロートとして使うこともあります。
ダビング用のファイバー(繊維)として使う
ドライフライのボディ材として完全にファイバーとして扱ってダビング状態にして使うこともありますが、全体に使うよりもソラックス部分に使ったり極小サイズのウェット・ニンフのスロート部分として使うことが多いです。
等級・品質の基準
1パックの中に入っているCDCフェザーの大きさがバラバラだとタイングの時に面倒なので、予めマテリアルメーカーが揃った物だけ選んでパッケージした「セレクト」「プレミアムセレクト」という商品があります。
経験を積んだマテリアルマスターが羽毛の色や質、枝毛の量の多さで判断して1枚1枚区分けされていますので、その分のコストを払うに値する品質のものが手に入ります。
実際の釣りで消耗するフライをバルク品のCDCで安く上げるのは仕方ないかもしれませんが、極端に品質が悪いものは染色した後の羽根の動きが悪かったりするので、実釣の時の集魚効果に大きく影響しますので大事なポイントです。
オススメのブランド
- Mallard1
- Nature Spirits
- Swiss CDC
- Trout Hunter
- キャナル
- AFSマテリアル
この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion
東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!
関連記事
F3T: フライフィッシング・フィルム・ツアー 2020
スポーツからアートまでフェスティバル文化の大国であるアメリカではフライフィッシン ...
北海道ツアー番外編:十勝&日高 – 「超ウェット」フライ
7月の北海道ツアーの終盤で故障してしまった愛車の修理が完了し、自分で運転して帰る ...
小笠原諸島へ遠征 – 6日目
天候が回復して気温も上がったので魚の活性が上がるタイミングに釣り場のリサーチを進 ...
バショウカジキ(セイルフィッシュ)のフライフィッシング
クラブの重鎮、デイヴィッドがハワイへ帰国してしまうこととなり、彼の釣りの足跡を紹 ...
フライフィッシングについて – フライリールを選ぶポイント
フライリールはフライラインとリーダーシステムを巻き取って収納しておくための道具と ...