Earth Day Tokyo 2016へ出展します!

2020/10/04

4.23(sat)-24(sun)
Earth Day Tokyo 2016 (会場:代々木公園)
出展します

けやき通り方面、「森林と生物多様性」セクションの中の「E8」ブースにてお待ちしております

フライフィッシングとは

フライフィッシングは、竿とリールと重みのある糸を使い、狙った魚のところまでフライをキャストして釣ります。

この釣りで使われるフライ(毛鉤)は、魚の捕食している餌に似せたり、魚を挑発することで口を使わせるために、色々なパターンを考えて手作りします。また、ほとんどの場合、フライはシングルフック一本に、環境にダメージを与えない素材で巻かれています。   フライフィッシングは一匹を釣るまでのサイクルがゆっくりであり、魚の個体数を減らさないようにキャッチ&リリースを率先して行っています。 この「スロー」さは非常に大切なことで、釣り人は一日のうちの長い時間を自然環境の中で過ごすことで、必然的に自らがその環境の中でどう振る舞うべきか、という課題を突き付けられます。この課題に取り組むうちに、自然の中における魚の行動に関する学習が深まり、より魚をうまく釣ることができるようになります。フライフィッシャーは、自然の調和を乱す危険生物でしかないかもしれません。しかし、そこで長い時間を過ごす目撃者として、自然が発するメッセージを捉えて、問題提起をするチャンスも多いと思います。

岩尾別川
岩尾別川のシマフクロウからのメッセージ:

「釣り人の方へおねがい生き物のエサのために、さかなを守っているので釣りをごえんりょ下さい。または、キャッチ・アンド・リリースにご協力ください。」

*シマフクロウは、IUCN レッドリストで絶滅危惧種に指定されており、英語では「Fish Owl」といわれるほど、魚を好んで捕食します。また、アイヌの言葉では「コタン・コロ・カムイ」と呼ばれ、集落を守るカムイとして敬われています。

水から見る私たちの世界 -東京 ウォーターワールド・ジオラマ

普段は蛇口をひねれば簡単に出てくる「水」。ペットボトルを買えば飲むことができる「水」。でもその水は、私の体の中に入っておしまいではなく、巡り巡って戻ってきます。そんな大きな「水の世界」に住む魚たちは、森や海洋に住む鳥類や大型哺乳類にとって大切な栄養源であり、死んだ後は有機物となり、藻類に取り込まれ、それを昆虫や甲殻類が捕食し、再び魚たちの口の中へ戻ってきます。

そんな世界を東京を例にとって、奥多摩の山から、小笠原の海まで、プラッシュ・フィッシュとフライでジオラマに表現します。

プロタイヤーによる、フライタイング・デモンストレーション

東京フライフィッシング&カントリークラブの筆頭タイヤーである、マーチン・ホワイトさんが、東京に生息する魚のエサとなる生物をフライで表現します。実際に目の前で精巧に巻かれていく、プロのフライタイングを見る貴重なチャンスです。

フライフィッシングの道具展示

フライフィッシングを始めるために必要な道具や、適切なキャッチ&リリースを行うために不可欠な道具およびその使い方について、実際に使われている道具を使って解説します。また、なぜキャッチ&リリースを行うのか、意見交換も行います。

実は広大なウォーターワールドである東京

奥多摩の山々

山々に降る雪や雨は、その地殻や森林によって保水され、その水はやがて川となって流れはじめます。
魚類:なし
エサとなる生物:昆虫など

山岳渓流

山から流れだした小さな沢はやがて小さな川となり、谷を縫って流れる渓流となります。

魚類:サケ科の魚たち
エサとなる生物: カゲロウ、トビケラ、カワゲラ、陸生昆虫など

奥多摩湖

奥多摩の渓流は、小河内ダムによってせき止められて、人口貯水池である奥多摩湖を形成しています。

魚類:ラージマウスバスやブルーギルなど
エサとなる生物:オイカワや昆虫、両生類など

平野を流れる河川の中流域

山岳渓流は里川となり、やがて平野へ下る中でいくつもの支流が合流して大きな川となります。
さらに伏流水が地上に表出して新たな川も合流して、川が川をつなぎ、「河」となっていきます。

魚類:コイ、ライギョ、ナマズなど
エサとなる生物:ザリガニ、ミミズ、両生類など

平野を流れる河川の下流域

大きな河はさらに下って、潮があがってくる汽水域まで広がって、やがて海とぶつかります。
東京などでは、大都市を支える運河などが合流して、複雑な地形を形成することもあります。

魚類:スズキ、マルタウグイ、コイなど
エサとなる生物:アユ、テナガエビなど

東京湾

長い期間を経て、大河川が削っていった地形は東京湾の底に大渓谷として潜んでいます。
河川が運んだ栄養がプランクトンを大量発生させ、それを食べる無数の小魚を狙って、大きな魚も集まってきます。

魚類:スズキ、ブリ、メバルなど
エサとなる生物:カタクチイワシ、サヨリ、コノシロなど

浦賀水道と相模湾

東京湾から流れ出る水は、浦賀水道を抜けて、相模湾に合流します。   魚類:シイラ、カンパチなど
エサとなる生物:イカ、マイワシなど

太平洋

相模湾を抜ければ、そこは文字通りの大海原の太平洋です。

魚類:カジキやマグロ
エサとなる生物:ウルメイワシやトビウオなど

伊豆諸島

東京都の島嶼部の最初の島々。伊豆大島から八丈島、その先の列岩帯は外洋を回遊する魚たちの寄り場となっています。 魚類: カンパチ、ギンガメアジなど
エサとなる生物:キビナゴやイカなど

小笠原諸島

伊豆諸島からさらに南下していくと、東京都の最南端の島嶼部である小笠原諸島が広がっています。 魚類:マグロ、ロウニンアジ、 カジキなど
エサとなる生物:カニ、イカ、トビウオなど