春のヤマメも一里一匹?-世附川

2020/11/25フライフィッシング,ヤマメ,丹沢,渓流

肩の故障で強制的にトラウト中心の釣りへ原点回帰した今年。渓流パターンを巻いていた最中、メンバーたちのFacebookには、「沖縄」とか「モルジブ」とかの文字が踊るのを横目に見ながら、ふとソルトフライ仲間のHariPapaさんへ「一緒に渓流いきましょう!」と声かけしてから、すっかり忘れてしまっていたことに気づきました・・・。よく考えると渓流のフライフィッシングを一緒に行くのは初めてのこと。シーバス80cmオーバーを仕留めたこともあるHariPapaさんだけに、どうも渓流のイメージが湧かなかったこともありますが、私自身が「フライで100魚種」プロジェクトを続行中のこともあり、「釣ったことがある魚種」はおざなりにしていたも事実です。そこで久しぶりにハンディGPSと連携するデジタル地図を立ち上げて、Google Mapへデータを移しながら、ホームリバーの秋川かな、そろそろ伊豆のアマゴもいいな、と地図を眺めていたところ「ドクロ」マークにしたままの釣り場に目が止まりました。

それは丹沢湖に西側から流れ込む支流の世附川とその支流。どこの沢に入渓するかを入り口の掲示板へマグネットで申告したら、あとは山歩きをしながら手軽に入渓して釣りができる川で、昔はC&R区間が設けられていましたが、ルートが台風でめちゃくちゃに破壊されてしまってから、行かなくなってしまった釣り場です。HariPapaさんに詳しく聞くと、あらかたは復旧したとのことなので、酒匂漁協へ詳細を確認して、早朝スタートを切るために前夜から出発しました。

スタート地点近くの仮眠スポットへ到着するやいなや、立派な角を生やしたオスの鹿が我が物顔で道路の真ん中で通せんぼをしています。近づいても全く逃げる様子もなく、睨み返す次第。経験上、こういう時のオスは音を出したりジェスチャーをすると歯向かってくることがあります。アメリカ時代でもお約束だった、ヘッドライト・チカチカ、ハザードランプ点灯で威嚇して退いてもらいましたが、すでに我々が野生の領域に入ったことを物語っていました。

仮眠をとって朝4:30に起床して、スタート地点となる世附川の林道ゲートへ向かいます。ここはイギリスで言うところの「ビート」、アメリカでは「サイト」と言われるシステムを採用していて、どの枝沢へ入渓するかを、釣法別に色分けされたマグネットをマップ掲示板にくっつけて、申告してから入山します。事前に漁協の方へ聞いたところでは、世附川はルートは問題ないが、台風の被害後から森が荒れて魚がまだ戻っていないとのことなので、大又沢の方へマグネットを置きます。奥の方がいいそうなので、目標地点まで「100分」ですが、頑張ることにしました。4月下旬のこの時期、きっと川虫が飛び交うパラダイスが待っているはずです。

秋川や中禅寺湖でウォームアップはしているはずなのですが、山岳渓流から遠ざかって体力が落ちていた私は行程の1/4も行かずにハァハァ状態でした。上流の釣り場へ歩いて行く途中、気になったのは山陰が多いためか気温が低く、森の様子も東京では3月頭のような感じです。沢の水量が無ければ苦戦するかな・・・。

詳細はビデオ(字幕対応)をご覧ください。

データ

  • 釣れた魚: ヤマメx1
  • フライ: CDC パラシュートダン #18
  • リーダーシステム: 8ft of tapered leader, 3-6ft of tippet fuluoro carbon 8x (0.3 gou)
  • ライン: Scientific Anglers スープラトラウト DT 0番
  • リール: Oris Battenkill I
  • ロッド: Tiemco Euflex Infante 800-4 0番

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