伊豆の春アマゴでマッチザハッチ

2020/11/25アマゴ,スズメダイ,フライフィッシング,マッチザハッチ,伊豆,渓流

世の中では、ディープな情報がわかるネイティブなレベルの英語と日本語を話し、車の運転ができて、フライフィッシングをやっている人間は、とてもニッチだったりします。クラブを作る前は、友人・知人を通じてしょっちゅう私にメールや電話で連絡が入ってくることが多く、時差を無視したひどい時間だったこともしばしばありました。そこで、DIYで情報を見ることができるようにブログに情報を掲載したのがこのクラブを始めたきっかけです。それでも直接コンタクトしてくるアングラーは、ほぼ100%情熱的であり、確実に釣りあげる確率も高いので、たまにガイドサービスを提供することもあります。

今回は、南アフリカ出身で、仕事の合間に世界を釣り歩いているジャスティン・マッコンヴィルが、東京から行ける渓流で野生のアマゴかヤマメが釣りたいとコンタクトしてきました。「日本ならではのヤマメが釣りたい」という海外のアングラーは数多く案内してきましたが、さらに「伊豆より西はアマゴ」という事情を知っていて、「放流していない野生がいる河川」で釣りたがる要求はなかなかディープです。なので即決で「いいよ」と返事をして、同行することになりました。

しかし直前になって、彼がニュージーランドから直行すると聞き、「山岳渓流みたいな狭い場所でフライロッドを振ることに躊躇しないだろうか」と少し不安になりました。どんなにスキルが高いアングラーでも、岩だらけで小さい落ち込みが連続するうえに、川幅が狭くてすぐにフライやティペットをひっかけてしまう山岳渓流はタフな挑戦だからです。

なので伊豆へは前夜入りすることにして、朝一番は同じ川の少し開けた場所で練習してからスタートすることにしました。この練習は非常に大事で、「スキル」や「才能」を発揮する以前に、めんどうくさい環境に入っていくにあたり、キャストだけでなく己の心も「タイトにコントロール」する事が大事であると気づいてもらうのが目的です。同じ川の開けた場所で練習するのは、流速や川の色、岩の種類に慣れておくためです。また、釣りづらい環境のアマゴは大してすれていませんが、それでもヤマメ・アマゴ独特な、狙ったところにフライを落としておいてから、ドラグがかからないように魚の目の前へ流していくプレゼンテーションを最小限は行う必要があります。ブラウントラウトやニジマスの出方に慣れてしまったアングラーは、魚の鼻先に直接フライを打ってしまう事が多いので、とにかく実際にプレゼンテーションをやってみるのが近道です。

 

イギリス系であるジャスティンは「タイトなコントロール」の飲み込みが早く、持ち前の大胆さを損なうことなく、環境へ適合し、新しい釣り方を私以上にうまく取り込んだようです。

アマゴもそれに応えます。

ジャスティンが手にしたのは、決して大きくないアマゴですが、この川で生まれ育った貴重な野生のアマゴであり、これから大きく渓流の宝石として美しく育っていきます。

Justin's blog: www.theriverbeat.blogspot.com

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