イワナ | アメマス

14 Sep イワナ | アメマス

和名: イワナもしくはアメマス
学名:Salvelinus leucomaenis (Pallas, 1814)

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サケ科の魚の中で最も冷水を好むため、本州では標高の高い山奥にしか生息せず、そのため環境破壊が進んでいた時代には「幻の魚」とさえ呼ばれることがありました。その後、水産試験場や漁協、有志放流によって再び生息を拡げています。ヤマメと人気を二分する日本のフライフィッシングのターゲットです。

イワナの祖先は日本と大陸が繋がっていた氷河期に北極海から南下してきましたが、氷河期が終わり、本州以南では海水温が上昇するにつれ、海へ戻らずに適水温を求めて標高の高い川へ生息地を移しました。山岳渓流では餌となる虫が豊富なため、くるぶしほどしかない深さでもイワナは生息し、雨が多い季節に水の流れを利用して沢から沢へと泳いだり、這いながら移動します。

アメマスもしくはエゾイワナ: イワナの本種

北海道や東北では降海型のアメマス本種が生息しており、餌の豊富な山岳渓流で生息しているものはイワナとして川で過ごし、それ以外は海へ下ります。これら日本の北部では「幻の魚」とされたことはなく、ともするとイワナの仲間はゲームフィッシュとしては、下に見られることさえあります。

Salvelinus leucomaenisのその他の亜種

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長い期間を経て各地で陸封されたイワナたち。地方による個体差が非常に大きいのが特徴です。

1: ニッコウイワナ: Salvelinus leucomaenis pluvius (Hilgendorf, 1876)

東京近辺を含む本州東部に生息しているイワナ。稀に降海した個体が捕えられることがあり、放流により西日本へも生息を拡げています。

2: ヤマトイワナ: Salvelinus leucomaenis japonicus (Oshima, 1938)

本州中部に生息する、環境レッドデータで「絶滅危惧種」に指定されているイワナ(http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=0503080040192)。放流されたニッコウイワナとの交配と釣りによるプレッシャーが原因とされています。ニッコウイワナとの大きな違いは背中の模様。ヤマトイワナには背中の白点がありません。

3: ゴギ: Salvelinus leucomaenis imbrius (Jordan and McGregor,1925)

中国山地特有のイワナで、環境レッドデータで「絶滅危惧種」に指定されています。ニッコウイワナによく似ていますが、鉄分を多く含む河川で進化したため、頭の白斑がアメマス・イワナの虫食い模様ではなく、円形・楕円形に変化しています。