コイ

02 Nov コイ

和名: コイ / 英名: コモンカープ / 学名: Cyprinus carpio (Linnaeus, 1758) Carp02

市区町村どこの川や池でも一般的に良く見かける大型魚として、最も日本人になじみの深い魚。釣魚としての人気も高く、ヨーロッパではトーナメントが頻繁に開催される人気のスポーツフィッシュとなっています。

日本列島がアジア大陸とつながっている時代から生息していますが、古代に中国から伝わった養殖技術とその後の日本独自のニシキゴイを頂点とした養殖により、何世紀にも渡って逃げ出して野生化した体高の高いコイが日本全国に広がっており、在来種である細身の「野ゴイ」は絶滅危惧種VUに指定されています。

特長

野生で育ったコイは聴力と視力に優れた警戒心の強いハンターで、飼育されているコイとは別物の魚になっています。岸際に潜むザリガニやテナガエビのたてる僅かな音を察知して襲いかかり、水底のタニシを砂利と識別して吸い上げます。30cm位までの小型はユスリカなど泥の中の水棲生物を捕食していますが、50cmを越えるサイズになると、その体を維持するために甲殻類や弱って底に落ちていったり流されてくる小魚を積極的に捕食します。

この「捕食」ですが、肉食魚のような積極的な「捕獲」とは異なり、「見つけて、確認してから、拾う」という、ボーンフィッシュやクロダイなどと似た行動となります。

サイトフィッシング

コイは胃を持たない雑食性のため、常に餌を探して泳ぎ回りながら、底に棲む底性生物から水面を流れるクワの実まで、さまざまなものから選択して食べています。一定のテリトリーを回遊しながら、見慣れないものを口でくわえてサンプリングし、食べられないと判断すると吐きだして学習します。この性質を逆手にとったサイトフィッシングは、まずこれから食事を始めるコイを見つけるところから始まります。

その季節、その場所に応じて何に反応が良いかは、周囲の景色から判断し、岸際に潜む甲殻類なのか、底を這う貝類なのか、藻から泳ぎ出てきた昆虫の幼生なのか、産卵を終えて弱った小魚なのか、色々とありますが、判断してフライパターンを選択します。コイは非常に耳と目が良く、遠くの水音も聞きつけて餌と判断すると接近してきます。近づくと目で判断しながらサンプリングを始めますので、うまくいけばここでフックセットを行えば釣れるという具合です。

たまにフライを見失う個体がいますが、その場合は驚かさない程度にフライを動かして見つけさせ、再び完全停止させます。このため、底にしっかりと留まるフライパターンを使う必要があります。

クワの実がなっている季節の川辺では、クワの実を模したフライパターンでドライフライで釣ることもできます。

フライタックル

6~8番タックルが一般的です。ドライフライやニンフを使う場合は6番で十分ですが、底へしっかり留まる重めのパターンを使う際は8番タックルがコントロールし易く便利です。一度フックセットした後のコイは強力なファイトを挑んでくるため、リールはドラグ性能の良いものが必要となります。

ランディングについて

コイの口は柔らかいゴムのように出来ていて、フィッシュグリップなどでつかむことは難しいですし、体重のある魚のアゴを無用に傷つける原因ともなります。十分な大きさのあるネットで掬うのがランディングも楽ですし。また、ぬめりや匂いが移らない、シリコンゴム製のラバーネットをおススメします。これは魚体にも優しく、理想的なネットには欠かせません。